05.09.10 安達太良山
10日(土)朝8時15分に郡山駅前で銚子から車で来た細谷さんと落ち合う。
細谷さんは前日(9日)那須岳(朝日岳、三本槍岳、茶臼岳)を登ってきている。
早速、ホンダの新車ワゴンに乗せて
いただき、4号線を北上し、本宮から
岳温泉へのルートを取る。
前方の青空の中に安達太良山が見える。
9時に奥岳の駐車場に着く。昨日の天気
予報では、終日曇りで山では雨も覚悟した
が、予想とは全く逆に、青空が広がり、
日差しが暑い。
安達太良山登山は、私は1回だけだが、
細谷さんは既に数回経験しており、詳しい。
計画では勢至平、くろがね小屋、鉄山の
コースを考えていたが、熊本は昨日、藤岡
亭で夜1時まで話に熱中し、酒も飲みすぎ、
寝不足、更に風邪で絶不調、細谷さんも
昨日の那須登山(6時間半)で膝を痛めた
とのことで、往復ロープウエーを使い、
ノンビリ登ろうと意見が一致し、早速、奥岳
登山口標識の前でスタートの写真をとり
ロープウエー(あだたらエクスプレス)
に乗る。
約8分で薬師岳山頂駅に着く。平成8年
皇太子、同妃登山記念碑を横目に見ながら
スタートした(9時25分)。
登山道は整備され、周囲に五葉松、
石楠花、熊笹が茂った木道を15分程登る。
木道が終わると、今度はコブシ程の大きさ
の石を敷き詰めた登山道となり、赤い実を
付けた木と紫色のリンドウが交互に現れ、
目を楽しませてくれる。

樹木の背丈は3m弱で日差しを直接受け
暑い、汗が滴り落ちる。
40分弱で県民の森への分岐に出て、この
辺りからガレ場になり、視界が開け、正面に
安達太良山頂の飛び出た岩山が、右手には
鉄山の切り立った岩肌が広がる。
安達太良山頂の岩の突起は、遠くから見る
と、なだらかな膨らみの上に突起があり、
別名「乳首山」と何とも艶めかしい名前が
ついており、見れば見るほど納得する。
その乳首をバックに写真を撮る。
乳首の突起は20mほどの岩で鎖が2箇所
ついているが、難なく登り、山頂には祠があり、
360度の見晴らしで、山頂に雲が掛かった
「磐梯山」その右手したに「秋元湖」更に右手
の雲海の中に、飯豊連峰、吾妻連峰が見える。
更に右方向の真下には硫黄で灰色、茶色に
染まった、噴火口跡の「沼の平」、岩壁で切り
立った「鉄山」と標高1700mにしては変化の
ある景観がすごい(11:00)。
山頂を下り、牛の背を通り「沼の平」に着く。
噴火口跡のまるで地獄絵を見るような景観
で圧倒する。
硫黄の匂いもきつく、約10年前に、登山者が
中に降り、ガスを吸い込み数名が亡くなって
いる。それ以来、歩行禁止となっている。
禁止されなくてもとても行く気にはならない。
ここから鉄山までは馬の背を通っていくが、
我々は手前の籠山のピークに登り、ここで
昼食とする。
藤岡さんが山で食べてと、頂いた手造りの
トマト、生姜が美味い。
ユックリ時間を掛けて食事をしながら話に
花が咲く。
12時に下山に入る、コースは往路をそのまま
戻る。
山頂まえで最後の写真を撮り、一気にロープ
ウエー駅まで下る。
温泉は岳温泉入り口にある「岳の湯」で、
細谷さん曰く、「岳の湯番台のおかみさんは、
山岳雑誌では美人おかみで有名」だとか。
¥300−と安い。

内湯一つだが、源泉をくろがね小屋から引き、
源泉掛け流し、湯槽温度も熱い。

勿論、硫黄泉で白の薄い半透明で小さい
湯の花を含んでいる。
湯上りに冷たい牛乳が美味い。(14:00)
再び車で、郡山駅近くまで送っていただき、
ここで細谷さんとお別れする。
思いがけなく、終日、好天気に恵まれ、素晴らしい景観を堪能できた安達太良山でした。
「細谷さん! お世話になりました。」

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