8月6日(土)八島湿原・車山
連日の都会の猛暑から、1625mの八島湿原から1925mの車山へ夏の高山植物と涼を求めて行きました。
参加者は初登山の塩野さん、昨年12月左足首骨折し、復帰第一戦の川島さん、久々参加の野中さん、
斉藤(や)さんの女性4名と高橋(文)さん、クマさん会初参加の竹内さん、と熊本の男性3名の7名の
パーティーです。
全員、臨時特急あずさ73号で、上諏訪に9:54に到着。上諏訪は標高800m近いが日差しが強く、暑い。
バスを待っていると、駅前の広場に植えて
ある「りんごの木」か、と思って近づいて
みると、大きさ5センチ程の柔らかい毛で
覆われた白い果実がついている。
全員「?」分からない。
塩野さんが客待ちのタクシー運ちゃんに
聞いてみると「カリン」であった。
上諏訪を象徴する果実だとか。
改めて全員納得する。
10:20にバスは出発し、約45分で八島湿原
に到着した。
準備体操の後、記念碑の前で全員写真を
撮る、スタート前で全員明るい笑顔である。
八島湿原の全貌が見渡せ、正面の一番
高い山で丸いドームがあるところが車山の
山頂(1925m)が、本日の最終地点で、遥か
遠くに見える。
あそこまで歩くの」と女性人から悲鳴があが
る。直線距離で4Km、登山ルートで6〜7Km
ほどであろう。
20mほど下って湿原の木道に出ると、そこは
お花畑である。
左にコースを取るとオニユリ、薄紫のハクサン
フウロ、赤いワレモコウ、アカバナシモツケソウ、
ピンク色のアサマフウロ、などが一面に咲いて
いる。
所々に紺色のキリガミネヒオウギアヤメが未だ
残っている。
2〜3週早ければこの辺もニッコウキスゲで
一面が黄色に染まっているのだが、全く
残っていない。数々の高山植物を楽しみ、
写真を撮りながら木道を進むと八島が池、
鎌が池には地塘が浮かび、周囲には白い
シシウド、赤いアカバナシモツケソウで彩ら
れている。
ユックリ歩いて30分で八島湿原を半周する
と鎌が池キャンプ場、奥霧小屋に着き、
いよいよ物見石までの登りに入る。

綴れ織りの登山道で歩きやすく、オニユリ
やマツムシソウ、ヤナギラン、野アザミを
眺めながらドンドン高度を稼ぎ、八島湿原
を真下に見るようになる。
既に、額から背中から汗ビッショリであるが、
湿原から吹き上げる風は都会とことなり
1800mの風は涼しい、美味い。

一つ目のピークに出たが、更にその先が
物見石のあるピークである。12:20に到着。

物見石を囲むように座り、昼食となる。
先ずは梅酒で乾杯。
ここからは蝶々深山の後ろに隠れ、車山は
見えない。誰とは言えないが超雨女が参加
しており、空は俄かに黒い雲が張り出して
きた。「やっぱり!」と誰かが叫ぶが未だ
大丈夫と、40分程、昼食休憩をとる。

更に次のピークを越えナダラカな下りに
入るとスズラン位の小さい花を薄青色の
ハクシャンシジャンやオニユリ、ヤナギラン
等に混じって、ニッコウキスゲが咲き残っ
ている。
ポツリ、ポツリと2、3粒の雨粒が額に
あたるが、それで終り、蝶々深山への
登りに取り付く。

山頂にはマツムシソウとニッコイキスゲ
が多数咲いており、正面に車山山頂の
気象ドームが大きく迫ってきた。
遠くでゴロゴロと雷が鳴り出した。
山頂からは大きな石がゴロつく登山道を
慎重に下ると、車山湿原にでる。
ここにも木道が敷かれており、一面アカ
バナシモツケソウでピンクに染まっている
群生地となっており見事である。
本日一番の急登が最後の車山山頂への
道で、女性人から再び「ヤダー!」が一斉
に出た。
覚悟を決めて取り掛かる。
10分から15分程の登りではあるが、チョット
平均体重を越えた数名にとってはシンドイ。
先ず先頭に高橋文さん、竹内さん、斉藤さん
が飛ばしてグングン差をつけて登る。
残った川島さん、野中さん、塩野さん、熊本は、
雷の声に急かせながら、ヒイヒイ言いながら
一歩一歩登る。
あと山頂まで5分の所で、ザーと降ってきた。
先行する三人は難を逃れ、非難小屋に既に
飛び込んでいる。残された者は仕方なく、
雨具をつけ重い足を叱咤激励しながら、
やっと非難小屋に飛び込んだ(14:05)。

15分まで雨宿り兼休憩とする。5分ほどで、
雨は上がったが雷は相変わらずゴロゴロ、
ゴロゴロと鳴っている。
バス停がある車山肩までは30分。
「急ごう」と山頂標識まで来ると、後ろから
ロープウエーの管理人が追いかけてきた。
我々が向かう先は雷が落ちる可能性があり、
止めるように説得される。
一方、雷でロープウエーも止めるとのことで、止められる直前で車山高原までのロープウエーに飛び乗った
(\1000)。従って、車山山頂での記念写真は今回撮り損なってしまった。(安全第一がモットーで仕方ない)
ロープウエーを乗り継いで車山高原に着く。白樺湖の方向の上空は青空が広がっており、
一筋の白煙が昇っており、一瞬山火事?と思ったが、ただ単なる雲で人騒がせな雲だった。
何はともあれ、全員無事に下山出来、先ずは目出度しである。
14:50の茅野駅行きのバスに乗る。暫く走ったところで、運転手から「8月6日は茅野市のどんばん祭りの
日で渋滞が予測される」とのアナウス。
「どんばん祭り」ご存知「ドンドン、バンバン、ドンバンバ・・・」歌のあれである。
しかし渋滞もなく約1時間で茅野駅に着き、2台のタクシーに分乗し、本日の最終イベント「玉宮温泉 望岳の湯
(\400)」へ向かう。
大広間の休憩室で入浴の準備をしていると、竹内さんがビールを買いに外に行くという。
この温泉施設にはアルコールが置いてないのだ。竹内さんにビールの買いを頼み(500CCを14本、クマさん会は
酒豪の衆か?)、残った6名は早速、温泉に入る。
いつも1時間以上温泉に入っている女性陣が本日は30分で全員が休憩室に集まった。
早速、冷たいビールで乾杯する。
帰りは特急あずさ32号の指定を取ってありギリギリまで大宴会で締めくくり迎えに来たタクシーで再び茅野駅に。
2号車の1、2番の座席を占有し、車内宴会が引き続き、話が弾んだ。
今回は終日、高山植物に囲まれた花ハイキングを堪能しました。

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