8月3日(水)羅臼岳登山(堀 記)
5時岩尾別ユースホステル発、
「ホテル地の涯」駐車場に車を停めて、
ホテルのすぐ上の木下小屋で登山届け
を書き5時20分羅臼岳登山に出発。
しかし「ホテル地の涯」には満室で泊まれ
なかったが、ユースホステルより心地よさ
そうだ。
(帰りにここの温泉に入れるといいな)

4:00起床。
ユースホステルの前の岩尾別川の
土手ではエゾシカが朝食の真っ最中。

曇り空で、めざす羅臼岳山頂はガスが
流れている。

例によって、鵜飼さんを先頭に林の中を
上り始めるが、直ぐに雨がポツポツ降り
出し、雷鳴も聞こえる。
早朝から蒸し暑く、今日の天候がどうなる
かちょっと気懸かりになる。
しかし雨はまもなく上がり、6時20分
オホーツク展望台に到着。
ここからは、ウトロ方面から知床岬に
向かってのびる海岸線が一望できる
小休止の後、少し登った標高400メートル
あたりに「ここから650メートルまでは、ヒグマ
の出没多発区間」との看板が・・・この区間は
蟻の多いところで、ヒグマさんは蟻が大好物
らしい。

少し先の弥三吉水で原田さん水を補給。
ほかのメンバーは更に上の銀冷水で補給
する積もりでここはパス。
熊笹の茂るいい笹原に差し掛かる。
極楽平だ。
7:04
ここから間もなくの銀冷水で水を補給。
冷たくおいしいが、エキノコックスは
大丈夫かな。
登山道の左手に残雪が見えてくる。
出発して3時間を過ぎるが、まだ標高
1000mにも達していない。
上を見上げると雪渓がある。ここまで高山植物
はほとんど見かけなかったが、エゾコザクラと
思わしきサクラソウが群生している。
イワギキョウも咲いている。
ピンクのエゾツガザクラ、これは色の濃いの
薄いのがある。
緑を帯びたアオノツガザクラ、チシマフウロ、
チングルマ・・・
雪渓の周辺はまさにお花畑で、いっせいに
開花している。
高橋 雄さん、写真に夢中である。
幅30mほどの雪渓を登りつめると、時刻は
9時、ようやく標高1100mを超えたくらいである。

9時30分羅臼平に到着。ここからは、広々と
した這い松林の先に、羅臼頂上の溶岩ドーム
がよく見える。
羅臼平の木下弥三吉記念レリーフの足元に
ザックを置き、軽装で山頂に向かうが、間も
なく雨が降り出す。
石清水を過ぎる頃から雨脚は一段と激しさ
を増してくる。迂闊にも私(堀)は、雨具を置
いてきてしまったので、鵜飼さんに傘を拝借。

「これでは登ったところで何も見えない」と
ここで原田さん、一足先に下山を開始。
ここからは、雄さんを先頭に、堀、鵜飼の3人。
しかし、いよいよ雨は大粒で降りもひどくなり、
雹(ひょう)でも混じりそうな様相を呈してくる。
落雷があってもおかしくない。

溶岩ドームの直下、頂上まで100mほどの
ところで、登山道を川のように水が流れ出す。

「これじゃぁしょうがない」ということで、登頂を
断念して全員退却となる。
10:20
羅臼平まであと少し、雨脚が弱まり、振り返る
と山頂がまた姿を現している。

参考リンク:羅臼岳山頂からのCGパノラマ

羅臼平では原田さんが大活躍して、みんなの
荷物を雨から守ってくれていた。
ここでラーメンを作って昼食にしようとしたが、
また雨が降り出す。
あり合わせのパンなどかじって、早々に
羅臼平を後にする。
11:10
(やっぱり今朝の天候は不吉だったな)
降りは登りと同じ道を行くが、雪渓は迂回
して慎重に降りる。
雨に濡れた上、レインウェアの中は、汗で
ずぶぬれ状態。
下りなのに汗が瀧のように流れる。
これって本当に北海道の山なのか。
14時50分下山。お社に無事下山を感謝
して手を合わせるが、誰もお賽銭は上げ
なかった。
(ウン、納得。全員、神様にはもう少し期待
していたんだ)
「ホテル地の涯」の温泉は、宿泊客以外は2時頃までしか入浴させていないとのことで、残念ながらこれもだめ。
ユースホステルの風呂で汗を流して、濡れた衣類を乾かすため、調子の悪い乾燥機と悪戦苦闘したのでした。

斜里岳

羅臼岳

知床五湖

知床五湖望遠

2000年7月の利尻、大雪に続いて、原田さんの提案により2回目の北海道の知床登山が始まった。

2005年8月2日〜6日 知床

日程は8月3日羅臼岳、8月5日斜里岳で、2日・4日・6日は移動、観光日となる。

第一陣(堀、鵜飼)9時50分女満別空港着。
原田さんが出迎える。
高橋(雄)が着くまで2時間30分あるので、
網走方面へ出かけることになった。
網走監獄博物館は通り過ぎてしまい、
能取湖の先にある大牡蠣で有名な常呂町
に行こうと車を走らせる。
漁協直営の店にもなく、おしえてもらった
近くの食堂で早速差カニ丼を取る。
この食堂に張ってあったポスターを見て、
サロマ湖畔のワッカ原生花園を覗こうと、
さらにサロマ湖まで来てしまった。
期待したハマナスの花も終わり、ただ
サロマ湖とワッカ原生花園の大きさを実感
した。
入り口から展望してただちに女満別空港へ
引き返す。
往復100Kも走り雄二さんを待たせることに
なった。ゴメン。
13:30、4人合流し岩尾別を目指しいよいよ
出発。
道すがら白鳥の餌付けで有名なトウフツ湖
とオホーツク海に挟まれた小清水原生花園
に立ち寄る。

第2陣、高橋(雄)さんが12時30分女満別
空港着。

広大に広がる原生花園も花は、撫子も
ハマナスもエゾキスゲも名残がチラホラ。
斜里町市街からオホーツク海側の海岸を走る。
ウトロへ途中の観光スポットである
「オシンコシンの滝」を見る。知床八景の一つ
であり、日本の滝100選にも選ばれている
知床半島最大の滝。
落差は5,60m、幅も50mくらいあり玉簾れ状
に落ちて涼味満点である。
岩尾別への手前にウトロの町がある、
ここの名物はオロンコ岩である。
高さ60mの巨岩でその上にも登れるが
今回はパス。
漁港入り口にはゴジラの形をした岩も
目に付く。
ここで明日の食料などを調達し岩尾別
へ向かう。
今夜の泊まりである岩尾別ユース
ホステルに入る前に登山口と、
「ホテル地の崖」での駐車場を確認し
17時少し前に岩尾別ユースホステルに
到着。

ユースホステルは2段式ベッドで3組6人
の部屋を4人で使用。

8月2日(火) 鵜飼記

夕食は海鮮および肉のバーベキューで
エネルギーをたっぷり補給したけど、
炭火焼きの煙がものすごく、食べている人
も燻製?になりそうだった。

明日の天気を期待して早めにベッドに入った。
クマさん会、今回の山は、この7月に世界自然遺産登録が成った知床の2山、タイムリーな企画となった。

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羅臼岳山頂

ハクサンボウフウ

三ツ峰

ウツギ

チングルマ

エゾノツガザクラ

ツガザクラ

エゾツツジ

ミヤマキンバイ

タカネトウウチソウ

エゾコザクラ

コガネギク

チシマギキョウ

羅臼岳山頂

ダケカンバの実

タカネツメクサ

イワブクロ

ナデシコ

ハマナス