7月15・16日 甲斐駒ケ岳(2,967m)

13:10栗沢山の分岐キャンプ場。
人間より大きいふきが生えていた。



小屋の横には青いオダマキと、その園芸種
とおぼしきピンクの花が咲いていた。

亜高山帯のダケカンバの緑に囲まれ、
小鳥のさえずりと沢のせせらぎのGBMの中、
小屋前のテーブルで集合写真。

うわさどおり出ました!お刺身が!
水力発電で冷蔵庫が完備しているから
こそと思われる。
アジのフライも半切れながら揚げたて。
さくさくでおいしい。

予定より15分早く、4時45分に小屋を出発。

シャクナゲ

ハイマツの花?実?

5:19仙水峠着。2,264m。

甲斐駒ケ岳

摩利支天

ここでは北に甲斐駒ケ岳、摩利支天を望める。

秋には山容の白に紅葉、緑が映えて絶好
の撮影ポイントとのこと。

また、東南には鳳凰三山のシンボル、地蔵岳
のオベリスクがくっきり。

地蔵岳オベリスク

その後標高差500mの樹林帯の急登を
あえぎながら登る。

6:50駒津峰着。2.750m。

←途中で咲いてた
タカネバラ

甲斐駒ケ岳

甲斐駒ケ岳、摩利支天が間近になり、展望
は360度。
鳳凰三山、千丈岳がよく見える。
しかし、北岳は、頂上が雲につつまれている。

7:22六方石のコル着。

ハクサンイチゲ

キジムシロ

ナナカマドの花

摩利支天への分岐から甲斐駒山頂に
向かう。
もろい花崗岩くずれの白砂のザレ道。
はるか下方に通ってきた仙水峠が見える。

山頂への最後の急登をひと登り。

甲斐駒山頂

仙水峠

仙丈ケ岳

今回の甲斐駒ケ岳は、クマさん会メンバー4名で知床の羅臼岳、斜里岳への山行の打ち合わせに
品川のつばめグリルに集まったところで、足慣らしに甲斐駒に行こうという話がまとまったものです。
7月15日(金)原田さん、鵜飼さん、高橋(雄)さんと私(堀)は甲府駅に集合。

(熊本さんが都合つかなくなり、参加できませんでしたので、紀行文は堀さんが書きました。)

甲府駅発9時30分の広河原行き山梨交通バスは、1台目は満員、2台目に無事着席できたが、
立っている人、通路のザックに腰掛けている人、これも満員でした。ウィークデーとは言っても
この季節、山に行く人は多いですね。
バスは夜叉神峠登山口で小休止
広河原には定刻着。ここで南アルプス
市営バスに乗り継ぎ、
北沢峠に12時45分着。
心配した天候も曇り勝ちながら日差しも
あり、上々の滑り出しといったところ。

ここで恒例の記念写真を撮り、出発。

すぐにパトロールのジープが通り、「熊が
出没している兆候があるから注意して」
とのこと。
原田さん、早速、準備の鈴をザックに取り
付ける。
(知床行きの足慣らしらしくなってきた。)
仙水小屋までは、沢沿いに樹林の中を
暫く歩き、汗をかく頃には到着(14時前着)。
小屋の手前の谷川のせせらぎに
自家用水力発電所があった。
夕食は4時半ということで、それまで
早速酒盛りが始まる。
小屋の前の露天のテーブルで夕食。.
5時半には、早くも就寝。小屋では早寝
とは言っても、これほど早いのは経験なし。
16日(土)何とまだ4時にもならないうちに
朝食。この小屋は、朝食もなかなか豪華。
食事のレベルは高いし、完全予約で、
満室(30人)でもゆったり泊まれるので、
3連休前に無理に休んでこの小屋にした
価値は充分。
少し行くとすぐに樹林帯を抜け、
這い松と岩のごろごろした斜面の境を
歩く。
ここで小休止。
ここからは目指す駒ケ岳へ、尾根筋を
いったん50mほど降り、登りにかかる。
「直登」と岩に
書かれた尾根筋は、相当手強そうだ。
これを避けて右手の巻き道にコースを取る。
ここまでの間、しゃくなげ、ゴゼンタチバナ、
たかねバラなどが咲いており、ナナカマド
も白い花をつけていた。
しかし鳳凰三山の先に富士山がよく
見えている。
これが唯一の収穫。
摩利支天はもう目の高さより下に見える。
甲斐駒山頂には、コースタイムから30分
遅れの8:50到着。
2,967mの山頂で写真を撮るが、
八ヶ岳は雲の中、間の岳は見えているが
北岳も相変わらず雲が取れない。
当初の予定は、山頂で朝食タイムが取って
あったので、遅れを取り戻し、9:10山頂発。
しかし、この後、脱水症状か、原田さん調子
が悪く、六方石手前でよろけて登山道を
踏み外し滑落した。

運よく、潅木に引っかかって怪我無く
事なきを得る。
六方石から駒津峰まで、わずかな距離で
あるが、休みやすみたどり着く(11:30)。
予定外だが、ここで昼食大休止。
駒津峰からは双児山経由で北沢長衛
小屋まで、ゆっくり降る。
双児山手前辺りでようやく北岳が
全貌を現す。

原田さんの調子もいくらか良くなってきた
ようだ。 やはり昨夜は飲みすぎか?
北沢峠バス停着14:40。
15:30発バスに乗り、広河原へ。
ここでバスを乗り継ぎ、原田さん、鵜飼さんの
お二人は甲府駅に、高橋さんと私(堀)は、
芦安温泉にて途中下車。

バスガイドさんに言われるまま、南アルプス
市営の温泉にいってはみたが、ジェットバス
銭湯程度。

飲食無し。近隣に食べ物屋無し。民宿で
食事だけ頼んでも断られで、よろず屋で
雄さんと発泡酒を立ち飲み。

まあ、ともかく全員無事で何よりでした。

甲斐駒ケ岳

摩利支天
双児山
双児山からの180度パノラマ
駒津峰

参考リンク:甲斐駒山頂からのCGパノラマ

鳳凰三山

アサヨ峰

北岳

間ノ岳

仙丈ケ岳

双児山からは樹林帯を延々と降りる。

途中、雨が降り出し、一時遠雷も聞こえた
が、結局たいしたことはなかった。

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