クマさん
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05年11月5日 龍王峡
2日前までの天気予報では、5日は曇り一時雨と半ば、雨を覚悟していたが、
昨日に続き、朝から青空が広がり、最高の天候となった。
東武浅草駅には7:45の集合に、塩野さん、川島さん、斉藤(や)さん、
能勢さん夫妻、小峰さん、光上さん、竹内さん、高橋(雄)さん、熊本の10名が集まった。
8時発の特急スペーシア「きぬ103号」に
乗り鬼怒川温泉駅で普通列車に乗り換え、
ここで、桶川から参加の加藤さんが合流し、
今回は一昨年の「鍋割山」13人についでの
大パーティー11名となった。

鬼怒川駅から見た山にはところどころ
赤い木も見える。

龍王峡駅のコース案内版の前で記念集合
写真を撮っていると、観光バスで着いた
ツアー団体の集合場所がここであり、
続々と集まり、全員の注目を浴びながらの
一枚であった。
茶店の脇を抜け、一気に渓谷を下ると、
最初に現れたのは「虹見の滝」でこの辺り
はおおぜいの観光客で身動きが出来ない
ほどの混雑である。
「虹見橋」を渡って、対岸のコースを取り、
川治湯元までの鬼怒川渓谷7.5Kmの
ハイキングがスタートした。
まだ、鈴なりの渋滞で、自分のペース
では歩けない。
30分程で「むささび橋」を渡り、体も温まり、
一枚脱いで軽快になる。
ここまでの渓谷は白龍峡と名づけられ、
渓谷の白い岸壁に挟まれた川の水は鮮やか
な青緑が対照的で絵になる。

今年の秋は長く暖かい日が続き、紅葉の
紅の鮮やかさがない。
渓谷の辺りはまだ紅葉が降りてきていない
ようだが渓谷を挟む両側の中腹以高の
山肌は綺麗な紅葉に染まっている。
「むささび橋」からは「青龍峡」と名づけられ
岸壁が青色に変わる。
この渓谷は2200万年前に火山活動で海底
が隆起して出来たそうで、安山岩の岸壁が
風化、浸食で丸みを帯びている。
この「青龍峡」は「馬の背」「五光岩」
「兎はね」「かめ穴」等の造形美が続く
絶景が素晴らしい。
新緑の頃も良いハイキングコースとして
お薦めである。
この辺りの展望場所にはテントウムシが
多数飛んでおり、手や顔に纏わり付いてくる。
白岩半島は砂地で河辺に良い休息所と
なっており、12:20に着き、昼食とする。
11名が車座になって梅酒で乾杯し、お弁当
をひろげ和気藹々と秋の暖かい陽射しを
浴びながらの楽しい食事時間である。
二回目の集合写真を撮り、いよいよ後半の
スタートとなったが、4,50人の高年ツアー
が同時にスタートし我々11名が飲み込まれる。
道幅が狭いため、何とか抜け出すのに川治
第二発電所まで20分近く掛ってしまった。

マムシグサの実

ユウガギク?

浜子橋はつり橋で5,60m下の川が青々
と見え、綺麗だ。
第三トンネルを抜けると、明神ヶ岳、
鶏頂山、釈迦が岳等が前方左右に見え、
山頂付近の紅葉は見事である。
川治温泉駅を超えると、

「露天風呂 薬師の湯」

の看板が目立ち始め、斉藤さんは元気が
出て自然と足が速くなり、先頭に出て更に
加速し皆を引っ張る。
前方に川治湯元の温泉旅館が見え出し、
アジサイ公園に出る。
まだ、ガクアジサイが咲いており、
その間を縫って出ると、50mほど上に
会津鬼怒川線の高架が走り、帰りには
この上を戻るはずである。
「源泉かけながし 薬師の湯」の幟に
導かれて、本日の最終点、「薬師の湯」
についた(14:30)。
休憩広間は15:30までとのことで、もう残り
時間もなく、温泉を浴びるだけにした。
入浴料¥300−を払い、露天風呂へ。
男性の露天風呂は男女混浴となっているが、
勿論女性は入ってこない。

脱衣所は大混雑で、我々は対岸から丸見え
の外で脱ぎ、やっと露天風呂に入る。
ここは、洗い場も上がり湯もなく、ただ露天
風呂に浸かるだけである。
男性用には二つの露天風呂があり、大きい
方は比較的温度が高いが、それでも
40度程度であろうか、小さい方は更に温度
が低く、体温から少し高い程度で
ユックリ、紅葉の山を見ながら浸かっていても
湯あたりすることはない。
40分ほどのんびり温泉に入り、低めの温度
であったが体は芯から温まった。
いつもなら、湯上りに冷たいビールだが、
今日は残念ながら休憩所が使えず、
アルコールなしで、川治湯元駅に向かう。
駅の周りには何もなく、殺風景な駅だが、
ポツンと一軒、喫茶店があり11名で貸切
状態、瓶ビールでやっと乾杯。
流石に4時では風は冷たい。
16:06の快速で鬼怒川温泉駅に向かい、
この列車で春日部まで行く加藤さんと別れ、
他の10名は特急に乗り換える。

早速、例によって、宴会が始まる。
持ち寄ったウイスキー、焼酎、列車で仕入
れたビール、日本酒が瞬く間に空になり、
何度か追加注文で1時間半がアットいう間に
過ぎ、北千住で小田急線方面の川島さん、
竹内さん、能勢さん夫妻とお別れし他の
メンバーは終点浅草まで行き解散。
本日は好天気のなか、紅葉と渓谷美を
堪能した一日で皆さんお疲れ様でした。
第一トンネルを避け、川岸近くの迂回路
コースを取り、第二トンネルに向かうと
例の団体が直ぐ後ろに迫ってきた。

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