5月21日 愛鷹山
今回は富士山と愛鷹ツツジを楽しみに、1月の雪山で登った愛鷹山(越前岳)に再挑戦である。
9:10御殿場駅の改札に集合したのは鵜飼さん、初参加の須藤さん(元TV事業本部)そして飛込み参加の
青木さん、1年ぶりの根岸さんと熊本の5名である。
愛鷹連邦は20万年前に火山活動で出来、富士山(1万年前)より歴史は古く、その最高峰が越前岳(1504m)
で富士山を南方向から眺める絶好のポジションにある。
当初、十里木から山頂へのピストンで計画していたが、本日のメンバーを見て、登りコースを須山の愛鷹神社
からに変更した。
タクシーで愛鷹登山口へ向かい、途中右手には雄大な富士山が雲を被らずに我々を迎えてくれた。
しかし、モヤとガスでいつまで姿を現していてくれるか一瞬不安がよぎったが、車は愛鷹神社まで入って
もらう(¥4300)。
登口の鳥居には松永塚の碑があり有名
な登山家の冠松次郎作とあった。
ここで最初の集合写真を撮る(9:40)
杉林の鬱蒼とした樹林帯で陽が届かず、
森閑としており空気が冷たい。
登り始めは苔むした石道で緩やかな
登山道を足慣らししながらユックリ登る。
鵜飼さん、根岸さん、須藤さん、青木さん、
熊本の順で西方向に高度を稼いで行く。
30分程の登りで、愛鷹山荘(8名定員の
無人小屋)に着く。
ここには銀名水があり、
最初の休憩を取る。既に大汗をかき、
爽やかな風が頬を撫で気持ちがいい。
山荘を後に急登りを5分で開けた尾根に
出る。右手黒岳と左手越前岳への分岐点
になっており、富士見峠とあり、最初の
富士山が見える場所である。
山頂付近はもう雲を被り、全体もガスで
薄っすらと霞始めている。
我々は左方向の越前岳のコースを取る。
暫く登ると、珍しい真っ白の「銀霊草
(ギンリョウソウ)」を青木さんが見つけた。
まさかこの愛鷹山で出会うとは思っても
みなかったので、早速カメラで捉える。
やがて登山道は、樹林帯に入り、大きく
えぐられた沢水の通り道となり、雪解け
の後で泥濘となり歩きにくい。
もし、雨が降っていたら滑ってどうしようも
ないであろう。
この泥沼と悪戦苦闘しながら高度を
更に稼ぐと再び開けた尾根道にでる。
鋸岳の展望台に着く。
この辺りは薄紫色の愛鷹ツツジが
群生している。
ミツバツツジに似ているが花が小ぶり
の様である。
真を撮って更に先へ歩を進める。
岩峰郡の鋸岳や位牌岳であるが新緑
の緑に覆われ冬に見た荒々しさはこの
時期には感じられない。

更に尾根道は傾斜がきつくなり喘ぎ
ながら登り、愛鷹ツツジと新緑に囲まれた
登山道の右手の木立から富士山が再び
見え始めるがスッかりガスに纏われた
ようだ。
最初のピークを超えると、低山では珍しい
イワカガミが所々に咲いている。
登りが緩やかになると、右手が開け、
富士見台についた。
残念ながら富士山は5合目以上が雲の
中に姿を隠れしていまっている。
見えない富士山をバックに写真を撮る。
この辺りは愛鷹ツツジが一面に増え,
疲れを癒してくれる。
最後の急登を詰めると1504mの越前岳
山頂に、測って登った様にJUST12時に
到着した。
山頂の周囲は愛鷹ツツジの木で囲まれて
いるが、まだ殆どの木が蕾の状態であるり、
満開時は見事であろう。
先ずはここで昼食とし、冷酒で登頂を
祝い乾杯する。
残念ながら富士山はガスに包まれて姿は
見えないが、伊豆半島から西の富士市に
かけて駿河湾が大きく広がり、山並みが
墨絵を見るように霞んで見える。
30分程、昼食休憩を取った後、標識を
囲んで、登頂の記念写真を撮り下山に
入る(12:30)。
下山コースは十里木へのコースを取り、
再び樹林帯に入る。
急な下りが延々と続き30分ほどで最初の
見晴台に出る。
富士山が頭を出し始め、早速愛鷹ツツジ
を入れ写真を撮る。
空も青空が広がり始め、ガスも薄れ始
めた。
次の馬の背にベンチがある展望台の景色
に期待を膨らませ、更に急な下りを慎重に
降り、約20分で展望台に着く。
富士山の8合目あたりに一条の薄い雲が
掛かる程度までになり、「全く雲が無いより
風情があって良いのだ」等と言いながら
最後の集合写真を撮りノンビリと休憩する。
この辺りにはオレンジ色のヤマツツジ
が咲き新緑に彩りを加えている。
ここからは樹林帯も終わり緩やかな
下山路となり終始、正面に富士を眺め、
ドンドン雲が切れていく様子を楽しみながら下る。
櫓を組んだ最後の展望台に着くころは、全く雲が
消えた富士山を拝む事が出来た。
十里木の駐車場には14:00に着いた。
14時に迎えを依頼したタクシーは既に着い
ており、一路「お胎内温泉健康センター」に
向かい25分で着く。
この温泉は私以外のメンバーは始めてであり、早速、露天風呂に入りながら、真正面に富士山を眺められ、
全員感激。
既に雲が全くなくり快晴の中でユッタリと温泉に浸かり、富士山の雄姿を堪能した。
御殿場16:13発の国府津行きに乗り帰路についた。
予定通り、富士山と愛鷹ツツジを堪能した愛鷹山(越前岳)山行でした。

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