04年5月1日 那須・三本槍岳
今までに那須五山のうち、茶臼岳(1915m)朝日岳(1898m)南月山(1776m)黒尾谷岳(1589m)
を登っていますが、最高峰の三本槍岳(1917m)が残っていましたので、急遽思いつきチャレンジして
きました。直前にクマさん会に案内を出しましたので参加者は熊本のみの単独行となりました。
新宿発6::24の全指定「快速フェアーウエイ」に乗り9:01に黒磯着。朝一面に雲が張っていた上空は、
今は青空になり薄い雲がところどころにあるだけで風のなく絶好の登山日和になった。
9::25発のバスに乗り込み那須ロープウエー山麓駅まで渋滞もなく定刻10:25に到着。
今年は残雪が多く、峰の茶屋に行く直前
に雪渓があり10mほどトラバースする。
更に大きな二つの雪渓を注意しながら
トラバースすると、荒々しく赤茶けた岩肌
の朝日岳が正面に立ちはだかり、
急登りとなる第一鎖場、第二、第三と
難なく越え、朝日岳の西側の岩場を
回りこみ最後の急登を一気に登ると
その稜線は朝日岳の肩で休憩のベンチ
がある(11:55)。予定より20分早く着いた。
ここで昼食を簡単に取り、朝日岳の
山頂まで一つ走りで往復する。
気温も暖かく、微風の登山日和で
ここまでは多くのハイカーが来ている。
いよいよこれから三本槍に向かって
スタートする。
15分で熊見曽根のピークに着く。
ここは、隠居倉を経由して三斗小屋
温泉への分岐になっており、01年
4月末の時はこのルートを取った。
前回もそうだったが、この付近は小蝿
(?)が多く、頭から顔から体全体に
襲撃を受ける。全くうっとうしく休憩せず
に、今回は三本槍岳が目的であり一旦
直進し清水平に下る。
この方面への登山者はなく、全くの
一人旅になる。
中の大倉尾根との分岐からの下りは
雪解けの泥沼道で、散々な目に会う。
滑らないように注意ながら約20分で
三本槍岳山頂に立った。
一等三角点があり、早速、三脚を
立て記念写真を一枚。
また山頂からは360度の展望で
日光・那須・福島の連山が見渡せる、
茶臼岳は噴煙を上げている。
これで念願の那須五山を全部制覇
したことになり感激もあらたである。
暖かな日差しを浴びながら、残雪の
山々の景観を楽しみ、暫し休憩を取る
(13:10)。
再び泥沼道を折り返し、中の大倉尾根
へのコースを取り、右手に朝日岳・茶臼岳
を見ながら、相変わらずの一人旅である。
この尾根道は残雪が多く、登山道は
雪解け水で川状態になり狭い路肩の
熊笹に足を掛けて木に縋りながら下る。
予想以上に時間が掛かる。
途中、雪田を渡り越えねばならいが、
これが怖い。注意しながら歩いても、
3回ほど、股までズボットもぐりそれでも
足は下に着いていない。下は溶けて
空洞になっている。怖い、怖い!!
更に幾つかの雪田と川になった登山道
を1時間近く歩く。
かなり下ると渓流の音が大きくなり
やがて、数軒の塊が下にみえると
そこは北温泉であった(15:25)。
結果として、登りで貯めた1時間のアヘッドを全部吐き出してしまったことになる。北温泉は鄙びた山峡の
温泉で混浴の露天風呂と言うより温泉プール?もある。勿論源泉であり、泊り客も多い。
但し、この北温泉からバス停の旭・北湯入口までは、急な登りを25分ほど登る必要があり、大汗をかいてしまう。
16:08のバスに乗り黒磯駅までは途中渋滞があり15分遅れた。
前日に藤岡さんから電話があり、
今回もお世話になることとなった。
黒磯駅でピックアップしてもらい、
一路、藤岡亭に向かう。
昨年9月にお邪魔して以来の再開、
久し振りにビール・焼酎で12時過ぎ
まで話を咲かせた。
翌日の2日は車で塩原渓谷の入口
まで送っていただいた。
ここで藤岡さんとはお別れ、何から
何までお世話になり有難うございました。
入浴後、遊歩道は対岸に渡り、一旦車道に出て、約20分位で天皇の間記念公園(¥200)を過ぎ
塩原ビジネスセンターに着く。
約4Kmの塩原渓谷遊歩道歩きに満足してバスで那須塩原駅に出て帰路につきました。
この二日間で念願の三本槍岳登山、藤岡さんとの再会、塩原渓谷歩きと、露天風呂を満喫出来て、
最高の二日間でした。