昨日の暖かさと好天が続き、雲一つない空一面の青空に見守られて自宅を後にした。
電車に乗り込むと直ぐ、腰に振動が来た。電話にメッセージが入っている。
堀さんが急遽、突然参加するという、今日も楽しい山登りになりそうだ。
私は、高崎まで新幹線の大名登山である。
昨日(土)カミさんが仙台を往復した「土・日フリー切符」(\16K)があり、有効に使える。
上野を過ぎトンネルを抜け出ると、王子のあたりは桜が満開に咲き誇り、
夜は花見で大賑わいであろう。荒川には多くのカヌーが浮かび早朝から練習に励んでいる。
大宮付近からは左車窓の真横に富士山が裾野を広げ、春霞の中に薄っすらと見える。
高崎に近づくと、右前方に赤城連山が、右前方に戦艦を彷彿とさせる荒船山や鋸の
歯抜けのように鋭い山姿の妙義山、そして一際高く裾野まで真っ白な円錐型で、一瞬、
富士山かと見間違えてしまった浅間山の雄姿が青空に浮かんでいる。
8:30のバスに乗り榛名湖に向かう。
約1時間半で榛名湖畔に着く(9:55)。
そこは既に標高1090mあり、山肌には
先週降った雪が残り、一面山肌は真っ白
に染まっている。
登山準備をし、恒例によりスタートの
写真を湖畔で榛名富士をバックに記念
に撮る。
暫く登ると、木の階段が始まり、結構、急な階段で、これが何と氷室山
山頂(1240m)まで続いていた。
標高差150mを20分程で登りきり、登り始めからイキナリ全開モードに
させられ大汗を掻く。
一息入れ今度は山頂から一気に半分
ほど下り、次のピークである天目山
(1303m)に向かう。
今回のコースは「関東ふれあいの道」
であり良く整備されているが、
「ふれあいの道」とは木の階段道の
ことかと思う程である。
氷室山頂もこの天目山頂も枯葉を落した
樹間から、上州や上越、信越の山が
真っ白に頂きを連ねた山並みが屏風を
広げた様に見え、美しいのだが、残念
ながら木が邪魔をして写真には写らない。
景色を楽しみながら、小休止を入れ、
今度は、湖面(七曲峠)まで200mの
標高を15分で一気に下る(11:15)。
磨墨(するす)とは臼のことで、
峠に臼型をした円筒状の岩(磨墨岩)
があり、磨墨峠と命名されている。
東屋がありここで30分ほどユックリ
昼食にした(12:00)。
そこを潜ると、一転して岩山の様相
になって来た。岩上に積もった残雪
の下は凍っており、滑らないように、
露出した岩肌にしっかりと足場を求め、
注意しながら急勾配を、ゼイゼイ
しながら登る。今度は長い(15m位?)
垂直の鉄梯子が現れ、一歩一歩高度
を稼ぐ。
次は鎖場である。岩に手がかりがあり、
鎖を使わずに両手両足を駆使し、3点
支持を守りながら、また、雪に足を取
られないように注意しながら登る。
太ももの筋肉が吊りそうになるが、
歩行ペースを緩め、騙しだまし
ユックリ登る。
休憩した後、山頂での記念写真を撮り、
下りに入る。
相馬山鳥居までは登りのルートを戻るが、
本日コースの最も注意が必要なところである。
岩に被った残雪に踏み込まない様に用心に
用心を重ねユックリ慎重に下った。
鳥居からはコースをヤセオネ峠方向に取り、
ぬかるんだ熊笹道を30分ほどで車道にでる。
ここがヤセオネ峠で、泥濘で汚れた靴を雪で
洗い落とし、バス停に着く(14:20)。
伊香保温泉へのバス便は14:07と行った
ばかりで、次は16:07迄ない。
仕方なくタクシーを呼び、運チャンの
推薦で伊香保温泉「石段の湯」へ直行する。
日帰り温泉「石段の湯」(¥400)は内湯が
一つと休憩広間がある。
もう、酒のない休憩広間は無用と
外にでると斜向かいに食事処があり
早速飛び込む。
ツマミは冷奴だけと言われたが、
ここの名物「もち豚トンカツ」と
ゴマ豆腐の奴、漬物盛り合わせで、
ヤット、ビールで乾杯の運びとなった
次第である。
伊香保温泉から渋川駅まではバスで約30分。
渋川から、ガラ透きの特急水上号に乗り帰宅
となりました。
今回のコースは「関東ふれあいの道」を
選びましたが、樹木で遠望の写真は無理
でしたので、次に行かれる方には、先ず、
湖畔から榛名富士の山頂までロープウエー
で上る。
山頂は360度の展望台で十分景色を楽しみ、
写真に収め、七曲峠から相馬山に登って、
ヤセオネ峠に下り、伊香保温泉へのコース
が良いと思います。