朝5:40に家を出る。低い真っ黒な雲が上空を覆い、雨が降り注いでいる。日の出は6:05で、
もう相当に明るいはずだが、今日はまだ暗い。雲の流れは速く、時々、雲の合間の上空に青空
が見える。もう直ぐ晴れるだろう。
私、杉花粉症患者にとっては、雨で濡れてくれた方が、花粉が飛ばずに助かるのだがと想いつつも、
ポケットには用心のためマスクと目薬を入れてある。
品川からの山手線は満員で、池袋まで立つのはいやで、大崎で始発電車に乗り換え本でも読もうと
思ったが、昨夜のサッカーTV観戦で寝不足のため、結局、眠りに入る。集合場所の西武線池袋駅
7:20に集まったのは原田さん、一昨年の富士登山以来の光上さん、光上さん知人の遠山さん
(市川から初参加)と熊本の4人であるが、途中の所沢で高橋(雄)さんが合流し、本日は5人
パーティーである。飯能を過ぎ秩父駅に近づくと、昨夜、雪が降ったようで、所々冠雪している。
秩父鉄道の終点、三峰口(雲取山、両神山登山の基点である)に9:51に着く。
上空は澄んだ紺碧の青空が広がるが、三峰山にはガスが掛かっている。
バスで本日の四阿屋山のスタート地点
の薬師堂まで20分で着くが、車内は
超満員で,、今、両神村の村おこしで
福寿草祭、と節分草祭の最中で、
ハイカーが多数訪問している結果である。
薬師堂で今日の無事登山を祈願して、
恒例のスタートの写真を一枚撮る。
5分ほど車道を登ると、中国風デザイン
の門があり、ここが鳥居山ハイキング
コースの入口になっている。
観景亭と称した展望台がある。
これは埼玉県と中国山西省の友好を記念
して建てられたものである。
いよいよ登山道の土道に入る。
10分ほど登ると、ガスで日差しが無くなり
一面に粉雪が舞い降りてきた。
これは、雲の流れの一時で、直ぐに晴れるが、
高度を増すにつれて風が強くなってきた。
右手前方には二子山(1165m)、
城峰山が見え、後ろを振り返ると、
山頂付近まで削り取られた痛いたしい
武甲山(1304m)が真近にそそり
立っている
幾つかのピークを超えて、標高600m
を過ぎると山道に昨夜降った雪が覆う
ようになり、一面真っ白くなった。
積雪1センチ程度で登りに支障はないが、
下りでは滑って難儀するであろう。
久し振り参加の光上さんも、登山靴を
新調し快調に歩いている。
遠山さんは光上さんを補佐するように
シッカリ後ろについて黙々と登る。
今日の原田さんは今一ペースが上がら
ないようだ。
雄さんは何時もと同じカメラ片手にシンガリ
を守ってくれている。
スタートから約1時間で両神神社奥社
に着く(11:50)。
最初の休憩をとり、バナナでエネルギー
補給する。
山頂から降りてきた人に尋ねると、
山頂付近の凍結はないが、鎖場で渋滞
しているらしい。
山頂標識を囲んで記念写真を撮ると、
後続のスペースを空けるために早速
下山に入る。
とても山頂で昼食を取る広さはない。
鎖場の渋滞も殆ど解消し、一気に奥社
まで降りる。
奥社の周りで皆さん、お弁当を広げて
いるが、我々はそれを横目に更に下り、
福寿草園で昼食を取ることにする。
春の日差しは暖かく、この場所は
風もなく、気持ちが和みやっと、
陽だまりハイクらしくなってきた。
皆さん持参した、酎ハイ、オカズ、
夏みかんなどを分け合い、楽しく
ノンビリと遅い午餐を取る。
下りは、登りルートと違う尾根道で
薬師堂まで戻る。
下り始めると、直ぐ下に見事な白梅、
紅梅並木が見える。
尾根道を淡々と一気に下ると約30分
でスタートの上り口の花菖蒲園に
戻り、山頂鎖場の渋滞遅れを解消
できた。
街路にハナモモの木が植えられて
おり、濃いピンクの蕾を膨らませた
ところである。
本日の温泉は
両神温泉 ふれあいセンター薬師の湯
(¥600)でバス停から5分のところにある。
四阿屋山の登山客が殆ど此処に寄るよう
であり、途中見かけた顔がチラホラ見える。
湯船は内風呂一つしかないが、源泉100%
のツルツルした温泉である。
2分後、快速急行が出るということで、
ホーム、階段を駆け上がり、何とか乗れた。
車内はガラガラで、5人で2ボックスを占有し、
山の話に花を咲かせ、一杯やりながらの
帰宅となりました。
久々の光上さん、お疲れ様でした。
初参加の遠山さん(日本100名山完登!)、
これからも宜しく