6月5日(土) 天城山 縦走
天城高原ゴルフ場へのバス便が伊東駅から7:55発の一便しかなく、新幹線こだま441号で(東京6:24)、
東京から高橋(雄)さん、品川から熊本、新横から(文)さんが乗り込み熱海で乗り換え伊東に7:45に着きました。
新幹線からは品川を出てから終始、
富士山がクッキリ見えていましたが、
雪を被っていない富士は何となく
見栄えが今一です。
改札を出るともう太陽は真上に燦燦と
輝き、肌をジリジリと焦がすように陽差し
が暑い。
バスで丁度1時間で天城高原ゴルフ場
に到着。
ここの駐車場からも富士山が望め、
バックに恒例のスタート前の記念写真を
一枚撮る。
登山口に立て看があり「万三郎岳からの
北ルートで登山口に戻るコースは石楠花の
保護のため、登山禁止」の表示が出ていた。
昨年はこの時期「石楠花祭り」で臨時バス
便の増発を出していたのに、これが災い
したのか?
9:10登山口から一歩登山道の入ると
原生林が鬱蒼と茂り、陽を遮り、外の暑さ
が嘘のように、空気はヒンヤリとし、樹木や
地面には苔むしている。
万二郎岳の途中には所々にレンゲ
ツツジのオレンジ色が新緑の緑に花を
添え鮮やかである。
(万三郎岳頂上にあった案内図)
登山道の石で休んでいた
ちょうちょ↓
途中休憩も入れずに50分で万二郎岳
(1320m)に着き一息入れようと思うが
山頂は狭く周囲が樹木に覆われ見通しは
良くないため、山頂の写真を撮り、即、
万三郎岳に向かう。
山頂から一旦下りに入り10分で岩場に
出ると、一気に視界が開け、この縦走ルート
の中で唯一といって良い270度のパノラマ
展望である。
左に相模湾から伊豆半島そして正面に
万三郎岳その右手に駿河湾から裾野を
広げている富士山が天を突いている。
この場に登山者が現れると、この景観に
感激の声を張り上げる。
熊本も今回で3回目の登山となるが、
今まではモヤ、ガスがかかり、今日の
この景観に遭遇したのは始めてで、感激
でした。
雄さんは早速パノラマ写真に最適なポジション
取りで、片方切れ立った岩場を右往左往だ。
暫く楽しんだ後、一気に鞍部まで下ると、
ブナの原生林の樹木のなかに、アセビの木
が一帯を覆う。
4月には白い花を咲かせ、アセビのトンネル
となるそうである。
是非この時期にも一度訪れたいなどと考え
ながら、ブナの巨木を横目に見て、更に
万三郎岳に向かう。
鞍部の石楠立(はなだて)は名前の如く、
背丈の高い石楠花の木が多くなるが、花は
一輪もつけてない。
今年は暖かかったのでもう時期を過ぎて
しまったのだろうか?
最後の登りを休まず丁度万二郎岳から60分で
一等三角点がある山頂(1406m)に着いた
(11:00)。
ここも樹木に覆われ視界はあまり良くないが
一箇所下山の北ルート側から富士山の2/3ほど
を眺望することができる。
登り2時間を殆ど休まずにきたので、山頂で
昼食にタップリ、と時間を取る。
文ちゃんの奥様手作りの料理をご相伴に
あずかり(毎回ご馳走様です)、梅ワインで乾杯。
11:40イヨイヨ天城山脈を天城峠まで
約10kmを下るルートを取る。ガイドブックでは
4時間の歩程である。
原生林のブナ林にヒメシャラとアセビの木が
混じる中を下り鞍部の片瀬峠から小ピークの
小岳を越えると、ブナ林登山道の両脇は
クマ笹が茂り約40分で戸塚峠に着く。 
この辺りから傾斜は緩やかになり、枯葉の
堆積した柔らかい路を快適に下る。
小林幸子の「天城越え」などを歌いたくなる
気分にさせるほど、のどかなハイキング道である。
シジュウカラ
ハルゼミ
山上で見かけた小鳥とセミ
白田峠を越え30分ほど下ると前面が
明るく開けると八丁池である。
山頂から約2時間下り続け、池のほとりで
一休みする。
ここで、人事の弘末さんご夫妻に会う。
ゴルフ場の登山口で似た人がいると、
思ってはいたが、やっぱりそうであった。
八丁池の展望台からの景色も中々であり、
写真に360度収める。
万三郎岳
馬の背
富士山
相模湾
富士山
愛鷹山
駿河湾
駿河湾
小岳
ヒメシャラ
ブナ
八丁池
富士山の頭
万三郎岳
万二郎岳
八丁池
近辺で見かけた花
その後は天城峠まで快速スピードで一気に
下り、15:10にゴール。

バスは河津方面と、修善寺方面があり、
我々は修繕寺行きに乗る。
修善寺で入浴の予定である。バスに乗って、
ウトウトしていると、雄さんが急に降りようと叫ぶ。
湯ヶ島駅である。
バス駅停目の前に、日帰り温泉「天城温泉会館
があったからだそうで、考えずに飛び込む。
「花いちもんめの湯」で48度の源泉であり、
無色、透明、無臭の温泉。サウナあり(¥1000)。
露天風呂もあるが、男女混浴の水着着用だ。
離れに休憩所の座敷があり、利用者は少なく、
持込自由。
温泉とサウナで汗を流し、最後の仕上げのビール
で乾杯。
ノンビリ休憩し、17.53のバスで修善寺へ。
修善寺から三島へは伊豆箱根鉄道で、これも
ガラガラ電車で、ゆったりとした気分でウイスキーや
焼酎各自の好みで飲みなおしする。
陽は落ちたがまだ薄明るい、するとどうだろう、
薄暮の中に富士山の全景が浮かび上がっている
ではないか(19:15)
早速カメラを構えた。何とか撮ることに成功。
今日は、スタートから締めくくりまで、富士山三昧の
幸せな一日でした。
日帰り登山ではかなり歩き、3万5千歩でした。
お疲れ様でした。
高橋(雄)
うまいっ!! 高橋(雄)
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