30日(金)上野駅16番ホーム7:20発の水上1号2号車に乗り込んだメンバーは原田、根岸、
高橋文、半沢、熊本の5名。9:25に沼田駅下車し35発のバスはほぼ満席の状態。
老神温泉を過ぎ、片品高原からはオレンジ色のレンゲツツジが満開で迎えてくれ中継地の
戸倉に到着。ここからマイクロバスに乗り換え約30分で尾瀬の玄関口「鳩待峠」に11:20に着く。
北面が雪に覆われた至仏山を眺めながらここで早めの昼食。
尾瀬ヶ原の西端である山の鼻
ビジターセンターには約40分で着いた。
尾瀬ヶ原湿原の中央を北東の
燧ケ岳に向かって一直線の縦断
である。
中田代三叉路で、前に燧ケ岳、
後ろを振り返れば至仏山の全貌
が大きく見え、早速パノラマ写真を
トライする。
一方、木道の反対側にはリュウキンカの
群生地で一面黄色一色に染まっている。
目の前は竜宮小屋で、冷えた缶ビール
(\470)で喉を潤し休憩タイム。
雄大な燧ケ岳麓の中央に見晴が
あり尾瀬で最も山小屋密集地の
尾瀬銀座通りで、さぞかしこれから
夏にかけて人、人、人で溢れるで
あろう。
半沢さんは早速温泉に入るとのことで、他の4人は荷物を部屋に置き、三条の滝を見に出かける.。
往復2時間のコースで17〜18時の早い夕食時間にはギリギリ間に合うかどうかである。
温泉小屋から10分チョットで鎖場を下ると「平滑の滝」の展望台に着く。
ここから、三条の滝まで往復80分とのことで、根岸、高橋文は三条の滝へ急いだが、
原田、熊本は食事前の温泉入浴を選びここで折り返す。
いつの間にか空には雲が全く無くなり快晴で、明日の天気予報が台風による雨が嘘のような
好天である。温泉小屋の浴室はリニューアルしたらしく綺麗で浴槽も大きくなった。
今日明日は台風によるキャンセルが多いとかで、今夜の宿泊客も少なく、熱い温泉にゆったり
浸かり疲れをとる。
6畳に5人の部屋はザック置きスペースが別に有るため、この時期の山小屋では、信じられない
広さである。半沢、原田、熊本の3人は早速食事前に酒盛りが始まる。
約1時間程で出来あがろころ(17:30)に三条の滝組が戻って来て夕食へ。
何と今夜の宿泊は3組だけの様だ。明日の天気が良いことを祈りつつ20時には眠りに着く。
31日(土)朝3:30燧ヶ岳登山組
(半沢、高橋文)の起床時間である。
早速外に出て天候チェック、雨は降って
いないが、雲が低く、風が相当強い
ため今回は登頂を断念する。
楽々コースで尾瀬沼に入る組は朝6時
スタートの予定であったが、全員既に目を
覚ましており、出発を1時間早め、
温泉小屋の前で写真を撮り5時スタート
した。
風が強く、雲の流れは速い、昨日は
青空に映えていた至仏山も雲で全く
姿を見せない。
下田代十字路まで戻り、いよいよ標高が
300m高い尾瀬沼への登りに掛かる。
暫く雪解けの湿地を木道に沿って登り、
イヨドマリ沢を越えると残雪の量が増してきた。
白砂乗越の約30分はもう雪山登山の
様相を呈してきた。
吹き溜まりでは1mを越える。
ただ下が空洞になっているところを
踏みぬくと大変だ、注意しながら登り、
やっと白砂峠に着いた。
ここからは下りだが急な雪道下りで
滑りやすい、根岸さんが滑って左足を
捻ったようだ。
更に約30分雪道を歩くと尾瀬沼の端、
沼尻の休憩小屋に7:00に着く。
早速湯を沸かし、夫々にラーメン、味噌汁、
スープを作り、温泉小屋で作ってもらった
弁当のお握りでユックリ朝食を採る。
雨が本格的に降ってきた。全員ここで上下雨具に身支度を行い8:00出発、次の目的地、
尾瀬沼ビジターセンターまで約半周する。
この雨の中、昨夜の夜行で入って来たツアー団体に絶え間無く出合う。
尾瀬沼にも水芭蕉の群生は多くあり、天候さえ良ければ、尾瀬沼に映る燧ケ岳と水芭蕉が
重なる映像が楽しめるはずだったが、燧ケ岳は残念ながらガスの中である。
三平下から峠まで、また雪道の急登であるが約20分で最高点1800mの三平峠に着く。
暫く平坦な樹林帯を進んで下りに入る。左足を捻挫したらしい根岸さんが下りは辛そうだ。
約標高500mの下りを何とか
下りきり、一之瀬の休憩所に着き、
熱いコーヒーで暖を取りながら小休止し
この間、根岸さんは左膝にバンテリン
の軟膏をすり込み一次手当てする。
更に約1時間の林道歩きで大清水
のバス停に着く(12:00)。
山菜てんぷらを肴に生ビールで無事
下山を乾杯し12:50のバスに乗り込み
沼田駅に戻り、ガラガラの特急水上6号
で上野に向かいました。
快晴の尾瀬と台風雨の尾瀬、両方を
経験した今回でした。