2003年322日(土)入笠山

熊本です。今年5回目は入笠山(1955)の雪山登山で、高橋(雄)さんと二人で
行って来ました。当日の天気予報では金・日が好天でその合間の曇り後雨で芳しくなく、
最初から悪天覚悟の登山でした。

甲府から小淵沢あたりで見る鳳凰三山、甲斐駒、八ヶ岳は曇りですが稜線は
ハッキリ見え、この状態を維持することを念じつつ富士見駅に
9:50下車しました。
本日の目指す入笠山は8合目以上がガスの中で
山頂からの展望は全く期待出来ない
状態のスタートでした。
パノラマスキー場のゴンドラで一気に800m位標高を稼ぎ、
高度を稼ぐにつれて
ガスは濃くなり、正面の八ヶ岳は全く視界から消えてしまいました。

10:50スパッツ、アイゼンを
装着し、新しく出来た入笠湿原
までの山岳ルートを
取り登山開始。
10分程で一旦林道に出、更に
湿原への林間コースを下る。

5分ほど下ると10m先に丸々
太った体調
1.5mほどのクマが
ノソノソ歩いており
一瞬止まって
様子を見る。
相手も止まって此方の様子を
見ている。

よく見ると頭に小さな角があり、
何とカモシカでした。

(クマはこの時期冬眠で、いるはず
がない!)早速カメラを取り
出して
準備しましたが、結局
シャッターチャンスを失い
残念ながら撮れずじまいでした。

入笠湿原を横断し、再び林道に
出て更に
5分歩くとマナスル山荘前
に到着。

いよいよここから入笠山への登山道
に入る。

昨年1月4日の登山では腰までの新雪
で山頂を目前にして勇気ある撤退を
しましたので、
今回はそのリベンジ
でもありました。
今年は登山道の雪道も
シッカリ踏みしめ
られており、快調に高度を上げる事が
出来ましたが、
中腹からは霧が峰や
諏訪湖が見えるはずですが、ガスで
全く見えない。

更に高度を上げると、山頂直下で
ピッケル装備した
3人の下山者に合い、
「山頂は風が強いですか」と尋ねる。
「風はないけど、直前まで
見えていた
展望は、今ガスで見えなくなった」
との回答。

やっぱり、駄目かと思いつつ山頂に
到着
11:50。気温は低いが珍しく風は
微風だが、やはり視界はなし。
少し下山したところで昼食をと考え
たが、
ガスが切れるのを期待し山頂
での昼食を決める。
ガスで湯を沸かしている
と北方向の
ガスが切れ、北アルプスの峰々が姿
を現す。もう少しの辛抱と
ワイン
お茶割焼酎、ラーメンで体の中から
暖を取っていると、西方向の
先鋭的
な南アルプス仙丈岳が姿を見せる。
更に
2000mぐらいの雲海の上に蓼科
山の頭が浮かび上り、順次八ヶ岳から
甲武信岳、金峰の
山頂が現れてきた。
青空に映えるとはいかないが、
360
展望が何とか実現した。
今日の天候で諦めていただけに、
この
景観を楽しめたのはラッキーの一言。

寒さを忘れて、暫くの間、景色を
堪能しカメラに収め下山。

雪道の下山は楽で、夏季時の倍
スピードでロープウエー乗り場
まで一気に下りた。

一路本日の温泉
「ゆーとろん水神の湯(
\700)」
へ向かい、露天風呂に
ゆったり
浸かり冷えた身体を温めて、

快速ビューやまなしで帰宅。
天候が今一の割に、360度の
景観が楽しめ、満足の一日でした。

南アルプス
中央アルプス
北アルプス
蓼科
北横岳
八ヶ岳
金峰山
西
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