8月10日(日)、新特急草津1号が7:20発の上野を出る頃は、昨日猛威を奮った
台風一過で抜ける様な青空になり、快調な滑り出しで、赤羽根から川島さんが加わり、
高橋文さん、熊本と今回は3名パーティーとなりました。
向かうは終点の万座・鹿沢口で、高崎を越えると左側の車窓のからは昨秋の妙義山、
今春の荒船山がはっきりと青空に浮かびあがっている。
台風で空気が澄み、非常に山並が鮮明に見える。
9:59万座・鹿沢口に着き、バスに乗り込み、約30分でパルコート嬬恋へ、
ここからゴンドラ(往復シニアー料金\1100)に乗り約15分で山頂駅に着く。
既に標高2000m地点で乾いた
空気は涼しく、胸一杯深呼吸で
空気も美味い。
正面、目の前に浅間山が裾野を
広げ、雄大に鎮座しているが、
山頂は雲が冠っている。
案内版の前で写真を撮り、いよいよ
登山開始(11:10)。
芝生状の広い緩やかな道を15分程
登ると、狭い山道となり足元は熊笹で
゙ケカンバの針葉樹林帯に入る。
昨日の雨で道はヌカルミ瞬く間に、
膝下は泥んこに、更に熊笹についた
泥が跳ね返り、膝上から腿の辺りまで
真っ黒だ。
川島さんは、最後はもう諦め、大胆に
泥の中を歩く。
途中の見晴台から見る浅間山は
山頂の雲が切れ始め、山頂で見る
姿が楽しみになってきた。
丸太の百段階段を登ると、立ち枯れ
の木が目立ち始める。
樹林の高さも低くなり、視界が広がる。
2ヶ所の小さな鎖場とピークを超えると、
最初は群馬側の祠と山頂の標識
(2333m)があり、更に進むと長野側
の祠(2354m)がある。
四阿山の山頂が群馬・長野の県境に
なっている(12:50着)。
山頂からは360度の展望で南側の
景色は遠くまで見渡せるが北、東、
西側の山は雲がかかり、山名が
特定出来ない。
北方向で雲の上に山頂が飛び出して
いるのは妙高だ。
浅間山の雲は取れて、その左側に
妙義山が見える。
早速、パノラマ写真をトライし、遅い昼食
にする。
山頂付近に黄色い花や赤い実の木
(川島さん曰くコケモモ?)等の高山植物が
咲いている。
タップリ休憩後、登りコースを一気に下りる。
半分下ったところで20名程の登山ツアーとクロスする(2:00)。
更にヌカルミ道を熊本、高橋文、川島の順で下り、2/3程下った時、後ろでSOSが発信。
川島さんがヌカルミ道で木の根に足を捕られ、足を強打し捻ったようだ。
文さんが二人分の荷を担ぎ、慎重におりる。
川島さんの足も大したことは無さそうで、一安心。
しかし、急に下からガスが舞い上がってきて、瞬く間に一面視界が悪くなった。
先程の大パーティーは残念ながら山頂での景色は楽しめそうもないであろう。
2:50にゴンドラ上に戻り、やっと一息、15:30最終バスで万座・鹿沢口に着き、
16:20発の特急草津8号で帰路につきました。
今回は温泉なしの百名山 四阿山(あずまやさん2354m)でした。