熊本です。

13日(日)半沢さん、高橋文さん、藤岡さんと4人で、全員初めての「荒船山」(1423m:二百名山)
に登ってきました。荒船山は「山並みを進む航空母艦」の表現がピッタリで有名な山である。

上野6:47発で2時間強掛けて高崎へ、ここで上信電鉄(二両編成、単線)
で下仁田まで約1時間。途中、桜が今満開、薄紫のヤシオツツジが美しく、右に妙義山、左に荒船山が
どんどん大きくなり荒々しい岩肌が見えてくる。9:33下仁田駅着。予約しておいたタクシーに乗り込む。
天気は上々、気温も高く、途中休憩をタップリ取ろうとのことで、当初予定していた北方向の
内山峠からのルートを変更し、西方向からの登山口、荒船不動尊までタクシーで上がる(¥7300)。
10:30登山開始、いきなり、「熊の出没に注意」の看板。登山道には残雪があるが、露出した
土の上を選んで進む。緩やかな登りだが暑く全員上着を脱ぎTシャツ一枚、それでも汗が滴り落ちる。
35分で星尾峠に着く。
ここから階段状の急登を少し登ると、
航空母艦の甲板に出、艫(トモ)岩、
荒船山(経塚山)山頂への分岐に
出て、先ず山頂へのルートを取る。
積雪40〜50センチの急登で、
山頂からは、ボソボソ膝まで雪中に
埋め、足を取られ転倒しながら下りて
くる人がいる。
我々は慎重に、硬く踏みしめられた
跡を滑らない様に、足場を確保しながら
約15分で山頂に11:50に到着。
山頂は枯れ木に囲まれ見通しはあまり
良くない、バナナで軽く腹ごしらえし
山頂を写真に収め、目指す艫(トモ)岩
に向かって下山。
先ほどの急な積雪道を、更に慎重に
下り、分岐まで戻る。
ここからは航空母艦の甲板の表現の
如く、背丈の低い熊笹と残雪で覆われた
草原を端から端まで約3km弱(?)を
ピクニック気分でノンビリ歩く。
東屋が現れると、そこは、航空母艦の
一番後方(艫)で、数百mの垂直に切り
立った絶壁の上で、思わず足がすくみ、
体が自然と後ずさりする。
正面には雄大な姿で噴煙をあげ浅間山
が、存在感を示し鎮座している。
その右には草津白根、雨飾山、谷川岳、
妙義山、正面から左に目を転じると、
北アルプスの乗鞍岳、八ヶ岳が半分見
える。
昨日の雨と今日の暑い気温でモヤが
でているため、残念ながら槍が岳や
白馬は見えない。
しかし、この素晴らしい景色に全員満足
しながら見とれている。
風もなく暖かい日差しの中で、ここで
やっと昼食(12:20)。
半沢さんがもつ鍋を暖め、これを肴に
文ちゃん持参のワインで乾杯。
最後にコーヒー、紅茶で締め括り、50分間の休憩を楽しみ、相沢、三ツ瀬へ下る。
最初の20分は残雪の急な下りを一気に下りると、後は枯れ葉が堆積した暑い絨毯の上を
心地よく歩き、途中、枯れ葉で登山道を見失い沢に入りかけたが、30m程で気が付き戻り、
約2時間を早足で下り、相沢登山口に着く。
ここから舗装された林道を約30分で三ツ瀬にある「荒船の湯」(¥500)に到着。
大広間は大混雑であったが、何とか一テーブルを確保し、温泉に入る。
汗の染み込んだ下着を着替えサッパリし、駆けつけジョッキ2杯の生ビールを一気に開ける。

下仁田駅で半沢さんは有名な下仁田ネギを、熊本は刺身コンニャクをお土産に買って
帰路に着く。車内はガラガラ、例によって高崎までの1時間はウイスキー宴会で盛り上がる。

以上、大満足の荒船山でした。
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