熊本です。
8月8・9・10日で北アルプス表銀座の合戦尾根〜燕岳・大天井岳・常念岳〜一の沢コース
に鵜飼さん、堀さんと私の3名で行ってきました。
前日7日の夜、松本に入り、お馴染みの松本城近くの信州会館(サウナ・24時間温泉付、素泊まり
税込み¥4700)に宿泊。
8日(木)朝4:30起床、朝風呂に入りセブンイレブンで朝食を買い込み、6:02松本発の電車で穂高駅へ。
乗合タクシーの出発は7:30と時間が有りすぎ、一般のタクシーの乗り込み中房温泉へ(¥6900)。
ここは1460mの標高にあり、意気揚揚の姿を写真に撮り、いよいよ百名山の3大急登の
一つ合戦尾根(平均斜度18度)に向かい7:25スタートする。
樹林帯の登山はいきなり急登で
始まり、
第一ベンチ(7:55 1660m)
第二ベンチ(8:30 1800m)
第三ベンチ(9:05 2000m)
富士見ベンチ(9:50 2200)と急登
を一気に詰める。
30分標高200mを登ると休憩ベンチ
があるのは、良いタイミングにあり
助かる。汗は額から滝の様に
後から後から流れ落ちる。
標準時間3時間で10:30合戦小屋
(2363m)に到着。
お目当てのスイカ(¥800)に3人
はカブリツキ一息入れる。
合戦小屋から10分登ると樹林の
切れ間に突然、槍の穂先が目に
飛び込んできた。
青空に浮き出た槍穂は目に眩しい.。
更に10分登ると森林限界を超え、
榛松の展望広間にでる。
一気に視界が広がり、正面に赤い
屋根の燕山荘、左に槍、右に燕岳
山頂、餓鬼岳、後ろに穂高の町が
見え感激の一瞬。
目指す燕山荘は見えるが、約40分
の急登は続く。高山植物が左右に
咲き始め目を楽しませカメラに収め
ながら、10:30燕山荘に到着。
何はともあれ、昼食の前に生ビール
(中ジョッキ¥800)
で本日の晴天に乾杯。
休息後、花崗岩の奇岩が林立する
燕岳山頂に向かう。
風化した花崗岩が作り出す珍しい
オベリスクは、北アルプスの山並み
を背景に絵になる。
14:00燕岳山頂(2763m)に到着。
360度の展望。左から明日登る常念、大天井とチョット、ガスが掛かった奥穂、北穂、笠が岳、キレット
からはガスが切れ、槍が悠然と全貌を見せ、黒部五郎、水晶、野口五郎、立山、その影に剣が見え
遠く双耳峰の鹿島槍、昨年登った五竜・唐松、と白馬までハッキリと見え更に、噴煙を上げる浅間山、
日光白根、金峰、霞んではいるが富士、甲斐駒と数えたらキリがない。時間を忘れて見入る。
この感激を残すべく、パノラマ写真にチャレンジ。
小生が燕山頂で昼寝の間、鵜飼さんと、堀さんは北燕岳に向かう、この登山ルートの両脇はコマクサの
群生地で見事だったとのこと。
15:30燕山荘に戻り、展望ベンチで食事前に一杯(ワイン、樽酒)やりながら夕陽に染まる景色を楽しむ。
17:00夕食後、宿の主人が演奏するアルペンホルンと山の話を聞き19:30就寝。
9日(金)
4時起床、4:30朝食、4:55出発。今日は大天井岳〜常念岳へ向けて長丁場だが、右に終日、槍を見ながら
の尾根歩きが楽しめるはずだった。
スタート時はガスで視界は悪い、槍もガスの中で全く姿は見えない左右にコマクサが咲く登山道を淡々と
登る。7:20槍への分岐につく頃には、霧雨から雨に変わり風も次第に強くなってくる。
途中、花崗岩の砂礫に野生の猿が5、6匹餌さを探している。
8;20大天荘に到着、荷物を置いて
今回の最高峰2922mの大天井岳
山頂に8:30到着。
雨と風の中で写真を撮って戻り、
いよいよ常念岳に向かう。

途中雨が止んだり降ったりで視界は
全く利かず、今日は高山植物のカメラ
ハイクに徹する。
幾つかのピークを超えて、11:30
常念小屋に到着。昼食を取り、
百名山の常念岳に向かう。
この山は全くの岩山で大きな石の
積み重なった登山道を、雨の降る
中標高差約500mを淡々と登り
14:12常念岳山頂(2857m)に到着。
山頂の祠をバックに写真に収め下山。

今日は終日雨の中の登山でしたが、
同部屋(6人)の3人と夕食後山の話
に花が弾む。
6:10雨があがり、ガスも薄れ墨絵
を見るような薄暮に浮かぶ槍が岳を
カメラに撮り明日の
天気を気にしながら床につく。
10日(土)
3時起床(小生のみ)昨日濡れた雨具、登山靴等を乾燥室から戻し、荷造りし、外に出ると星が見え
今日の天気はよさそうだ。
5時に日の出の写真を撮り(パノラマ写真に再度チャレンジ)。
そのまま昨日雨の中登った常念岳
に再度、中腹まで登り、昨日の大天井
からの登山ルートや別の角度から
槍が岳の景色を再度楽しみ、朝の
散歩登山。
←パノラマ写真はここをクリック
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6:30遅い朝食を取り、下山後にピックアップして貰うタクシーの予約をし7:45常念小屋を出発。
今日のコースは一の沢のルートで、沢沿いの登山道を標準時間3時間のコースである。
このルートは、車ゆり、ニッコウキスゲ、釣鐘ニンジン、ホタルブクロ、ハクサンフウロ、リンドウ、
ノアザミ等等限りない数多くの高山植物の宝庫で、撮った写真の数は40を超えた。
(別途の機会に紹介します)
11:00に一の沢林道に到着し予約しておいたタクシーで、穂高温泉郷の常念坊に12時前に着く。
常念坊は登山好きの夫婦が昨年8月にオープンした温泉宿で、日帰り入浴にも親切な対応(\500)。
最初の客で、休憩広間、露天風呂も我々3人で貸切状態。3日振りの入浴で、汗を流し、着替えて
サッパリし、無事下山を喜び生ビールで乾杯、手打ち蕎麦で腹ごしらえし、灼熱地獄の東京へは
未だ陽が射す5時頃に帰還。

以上、北アルプス表銀座縦走の顛末記でした。
参行リンク:CGパノラマ百名山・常念岳
参行リンク:信州パノラマ写真・北燕岳
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