青森ツアー③

2010年8月7日(土曜)岩木山

レポートby 熊本

青森ツアー三日目、本日のメインは日本百名山の岩木山(1625m)登山である。深田久弥氏の日本百名山
では、「私が初めて岩木山に登ったのは
35年前の夏であった。弘前からバスで百沢までいった。この百沢が
お山参詣の表口で「奥の日光」と言われる岩木山神社がある。旧津軽藩の世々の殿様が崇拝した社である。
私はそこからさらにトラックに便乗して、岩木山の裾野を縫いながら上がったところに嶽の湯まで行った。
・・・・・・・・嶽の湯の裏手から登山道がついていた。肩までのぼると、巨岩のみごとな爆裂口があって鳥の海
とよばれている。・・・・・そこから頂上までは岩のガラガラしたみちである」と書かれ、我々もほぼ同じコースを
辿ることになった。

朝4時に目が覚めまだ薄暗い中、誰もいない
千人風呂の乳白濁した熱い温泉に身を沈める。
この千人風呂のみが混浴であり、暫く湯に
浸かっていると女性が二人入ってきた。
私は洗い場のある「玉の湯」へ移る。
酸ヶ湯温泉の玄関入口には「混浴を守る会」
三か条が掲げられていた。
酸ヶ湯温泉旅館の中には「ロックガーデン」
と称して、高山植物を集めてあったが
この時期大した花は咲いていなかった。
朝6時玄関前に集合で宿の案内人、
山形さん(青森なのに!)が周辺の
散策1時間コースを案内してくれる。

クマさん会メンバー12名は全員参加する。
棟方志功が熱い夏の期間に使ったという
アトリエ。
東北大の植物園八甲田山分園が近くに
あった。

コケモモの実 シラタマ
ナガホノソロワレモコウ  サワギキョウ
   
 赤く紅葉しはじめたナナカマド  山形さんの説明に耳を傾ける
「まんじゅうふかし」

熱い温泉の蒸気を四角い木の筒の
中を通し、その木に跨りお尻を温める。

ここでいう「まんじゅう」は食べ物では
ない。
地獄沼温泉が流れ込み乳白色の
沼で水面から湯気が立っている。

近くから法螺貝を吹く大きな音が聞
こえてきた。
地獄沼のすぐ隣に三十三観音があり、
そこで法螺貝の練習をしていた人が
いたのだ。
約1時間の散策を終え酸か湯温泉に
戻ってきた(約5000歩)
朝食はバイキングであるが、種類も多く
またご当地の珍しい食材もあり、満腹に
なる。
酸ヶ湯温泉旅館前で記念写真を撮り、
8時15分岩木山に向かって出発する。
酸ヶ湯温泉から南西方向の車を走らせ八甲田山から黒石市、弘前市に入り、弘前城公園の直ぐ脇を抜けて、
鯵ヶ沢街道に入る。
黒石市を過ぎると岩木山、正に裾野を
大きく広げた津軽富士が前方に大きく
見えてきた。
鯵ヶ沢街道の両脇は「嶽キミ」
(キミ:とうもろこし)の直売点が数多くある。
岩木山神社前を通り、本日の宿がある
嶽温泉を通り過ぎて津軽岩木スカイライン
へ入る。
68のヘアピンカーブで8合目駐車場に着く。
(11:20)

ここでひとまず集合写真。
8合目から上はガスの中に包まれ姿が
見えない(標高約1300m)。
駐車場の展望台から日本海、鯵ヶ沢
市内が俯瞰できる。
11:50となったので、この8合目で昼食
にする。
ここからリフトで標高100mほど稼げる
のだが、全員リフトを使わずに足で歩
いて登る。
レストハウス裏の登山口(12:15) アキノキリンソウ ヤマハハコ
登山道は湿り滑りやすい。
両側から草木が迫り登山道
は狭い。
マムシグサに似て真っ赤な実を
一杯につけて・・・
見通しの悪い樹林帯の中を30分強
登り続けると、眼前が開け正面に岩
の固まったピークが現れた(12:47)。

直ぐ近くにリフト山頂駅があり、
約100mの標高を稼いだことになる
(9合目)。
川島さんの調子が今一のようで
ペースが上がらない。サポート
する雄さんがいるので安心だが、
二人抜きで取り合えず、写真を撮る。
溶岩岩石の堆積した登山道
岩石のピークを登り終え、一旦下り
鞍部に避難小屋がある。
  
ヤマハハコやアキノキリンソウ
避難小屋から更に大きな石が堆積
した登山道を登る。
やっと大きな石の登山道を登り終え
山頂かと思ったら更に眼前にピーク
が現れた。あれが山頂のようだ。
今までガスで山頂が見えていなかった
が、我々の到着を待っていたかのよう
にガスが切れ山頂がクッキリと見えた。
山頂の写真を撮る。
青空も広がり山頂が現れた。

小指にマメが出来た能勢夫人は
ここまで、足を引きずりながら何
とか登ってきたが限界で、山頂を
前に残念だがここで一人ユックリ
下山に入る。
山頂の岩木山
神社奥の院で
安全祈願
(13:35)
山頂で集合記念写真を撮り、下山に
入る。(13:50)

下山開始直後に鵜飼さんが、岩に
つま先を取られ頭から転倒し、眉間
にコブと鼻に擦り傷を作る。
幸いにも大過なく済み、先ずは一安心。
リフト山頂駅(1470m)に全員到着し、
ここで記念写真を撮る。

負傷者が出、ここからの道は湿って
滑りやすいので、下りは全員リフトに
乗ることにした。
多少トラブルがありましたが、大過なく全員
無事に下山できた。(14:40)

まだ旅館に入るのは早いので、来た道を
ちょっと戻り、岩木山神社に行ってみること
にした。

途中、嶽キミの直売所に寄る。
「ダケキミケロ!」(嶽とうもろこし下さいの
津軽弁)。事前に斎藤周二さんから教わった
津軽弁が通じた。

朝採りのゆでたトウモロコシは甘く、瑞々しく
旨かった。
400年の歴史をもつ岩木山神社は立派だ。
鳥居を入ってすぐに大きな五本杉(根っこ
が一つで五つに分かれた)のご神木があり、
田形さんが「気」を感じたそうだ。
岩木山もスッカリ雲が取れ山頂まではっきり
と姿を現した。
本日の宿は岩木山の麓「嶽温泉」。
嶽温泉「小島旅館」に到着(17:00)
温泉はPh:2.05の強酸性の乳白色の
硫黄泉。
18:15夕食。
雄さんの事前情報で、夕食は全く期待できない
と言われていたが、何の、何の!

結構な豪華料理で大満足。

ご飯はこの旅館名物の釜飯。
  
もうお腹いっぱい。
この旅行中、多くの人が体重を増やした・・・
  
堀さん、熊本(喫煙組)の二人部屋が
窓を開ければ隣の壁、全く見晴らしが
悪く、風も入らなく蒸し暑い。
部屋替えを申し入れたが、弘前・五所川原
ねぶたの客で満室で不可能とのこと。
かわりにということで交渉の結果、
カラオケを無料でGET!
夕食後は、カラオケ三昧や初日青森の
「いぶし銀」で習った「津軽甚句」で輪に
なって踊り、21時まで目一杯楽しみました。

寝る前に温泉で汗を流して明日の「ミニ白神山地」に備え就寝。・・・・・

翌8日、ミニ白神へ

クマさん会目次に戻る