08.04.20(日) 箱根 明神が岳

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6:30品川へ向かう電車の中で、携帯が鳴った。高橋雄さんのメールで、小田急線の下りが信号機故障でストップして
いるとのこと。
雄さんは我々とは別ルート(仙石〜矢倉沢峠〜明神が岳)をチャレンジし、明神が岳で我々と合流の予定である。
(その別ルートのレポートも近日公開)

本日の参加者は、私以外は小田急線の利用者であり、早速メールにて参加者へ連絡する。
高橋文(横浜線)さんは東海道線で問題なしとのこと。川島さん(本厚木)は、兎に角、本厚木駅まで行って様子を見る。
能勢さん新百合ヶ丘)は場合によっては町田から横浜経由で小田原も検討する。
達林さん(本厚木)は昔の電話番号で連絡がつかない。集合時間を1時間くらい遅らせる覚悟で小田原に向かった。
小田原からはローカルの大雄山線に乗る。文さん、川島さんが何とか間に合った。
達林さんは既に集合場所(関口バス停:大雄山駅)についているという。約20分で8:57に大雄山駅に着いた。

これで本日のメンバー5人の内、4人が予定時間
に間に合った。
能勢さんは9:35分頃到着の予定と連絡があり、
予定のバス(9:15発)を見送り能勢さんの到着を
待ってタクシーで行くことにした。
9:35分に全員が集まった。
25分遅れで9:40タクシーに乗り最乗寺へ向かった。
道了尊最乗寺境内(標高290m)には石楠花や、
枝垂桜が満開に染まっていた。
名物の巨大な天狗の赤下駄の前でスタート前の
集合写真を撮り、いよいよスタートする。
いきなり急登が始まり、一昨日の雨で湿った登山道
を10分弱で登りきると、緩やかな尾根道に出る。
暫く進むと、右手道端に白いシャガの花に
囲まれる様に小さな12体の石仏群が並んで
おり、黙礼して更に進む。
数十メートルの真直ぐに伸びた杉林の登りに入る。
右下の最乗寺の鐘がゴーン、ゴーンと鳴り響く。
鐘の音が静まると、今度はウグイスが右、左から
鳴き合い、春山真っ盛りのハイキングの良さである。
達林さんが先頭で引っ張り、能勢さん、文さん、
川島さん、シンガリは熊本の縦列で杉林の登りを
ジクザグに折り返しながら高度を稼ぐ。
高圧線の鉄塔を超えて暫く登ると明神が岳見晴小屋
(無人?、廃屋に近い)に到着し、ここまで約1時間歩き
最初の休憩を取る(10:50:標高650m)。
ここからの展望は小田原の街並みと、丹沢山塊が見渡せ、
特に大山が二等辺三角形美しい雄大な姿を見せている。
少し登ると杉林から山桜やツツジの木に変り新緑の
若葉が鮮やかで目に染みる。
スミレの群生もあり、
広い草原に出ると
登山道の両脇にはオレンジ色のボケの群生が連なり
左手は大きく開け、太平洋が真下に広がり三浦半島、
江ノ島が、相模湾の全貌が展開し、海からの微風が
汗をかいた肌に心地よい。
ボケやタンポポ、わらび、山桜等が咲く草原を渡り終えると
神明水(水場)についた(11:25:標高800m)。

ここから明神が岳の山頂までは約1時間で、雄さんに
予定より10分遅れの12:30頃には着けるとメールを入れる。
10分ほど急登を詰めると、再び広い草原上の長い
急斜面になり、汗を振り絞りながら登る。
正面に山頂が見えてきた。まだ標高差は、100mは
あるだろう。
右から左へ巻くように山腹をトラバースし幾つかの
水場を超えて行く。
やがて熊笹の緩やかな登りになり暫く進むと明星が岳・
明神が岳の分岐に出る。
ここから明神が岳への登りは本コース最大の急登で、
喘ぎながら前傾姿勢で登る。額からの流れ落ちる汗が
目に入り染みる。
約20分のこの急登を詰めると1169mの明神が岳山頂
である(12:17)。
高橋雄さんは45分前に到着し、既に食事を済ませ、
我々の到着を待っていてくれた。
我々もスタートの遅れ20分を取り返し、ほぼ計画の時間
に到着できた。
全員よく頑張った。特に川島さんの脚力の強さは、昨年
からは見違えるように逞しくなった。

正面の富士山は7合目以上が雲の中で残念ながら山頂
は拝めない。
昼食を25分ほどで終え、
山頂登頂記念の写真を撮って、
予定より15分早く、明星が岳への下りに入った
(12:40)。
40分程一気に下り
宮城野への分岐の鞍部に着く(13;20)。

ここから明星が岳を経由して宮城野へ降りるのに
110分要し、分岐から直接宮城野へ下るショートパス
だと40分で済み、70分が短縮される。 
思案した結果、温泉に早く行こうと決心し、ここから
宮城野へ下ることにした。
さらに急な岩がごろごろしている坂を下り、
麓に近くなり、沢に堰堤のあるところまで来ると、
満開の桜がねぎらってくれた。
足元を見ると初々しくヨモギが群生している。
皆で手分けして少しづつ摘み取り、川島さんに
後日のヨモギ餅の作成を委託。
それから淡々と別荘地の脇の下りを続け、宮城野
バス停には14.20に着いた。

10分ほどで小田原へのバスが来て乗り込む。
大平台までは順調に動き、このままなら、登山電車に
乗り換えなくても、渋滞なく湯本まで行けるかも、と
下車せず乗り続けた。
これが誤算だった。大平台を通過して間もなく、渋滞
となった。
もう後戻り出来ず、15分で行けるところ、結局1時間
かかり湯本駅についた。
文さんと達林さんは早く自宅に戻りたいと温泉はパス。
残った雄さん、川島さん、能勢さん、熊本の4人は
タクシーで「弘法の湯」へ向かった。
「弘法の湯」が源泉掛け流しで、地元の人が行く隠れた名泉、
とタクシー運ちゃんご推薦の温泉だそうだ(¥1050)。
正解であった。源泉63度で泉質も良い。
何よりも良いのは、いつ来ても空いているのが良い。
今日も露天風呂は我々だけの貸切状態で、休憩の
大広間もガラすきであった。
山で大汗をかいた後、ユックリ温泉で洗い流し、
着替えてサッパリした後に飲む生ビールは応えられない。
2時間弱ノンビリ休憩し17:30の無料送迎バスで湯本まで
送ってもらい、湯本から小田急で帰路につきました。




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