4月30日5月1日 瑞牆山
ゴールデンウイークのスタートは30日1日で瑞牆山一泊登山でした。
メンバーは高橋(文)さん、堀さん、吉松さん、そして先回から参加の能勢さんと熊本の5人パーティー
となりました。
高尾から中央線の普通列車でのんびりと韮崎駅まで2時間、10:42着。
ここから瑞牆山荘まで、マイクロバス(\2000-)途中、明野のフラワーセンターまではハナミズキ並木
で両側を飾った街道を進み約1時間で増富温泉ここからは本谷川の渓流沿いを走り、紫色の
ミツバツツジが新緑の若葉に映えて美しい。
10分ほどで左側に入り金山沢に沿って高度がどんどんあがると前方山の上に突き出た岩峰が現れた。
これが今回目指す瑞牆山で更に進み金山平にくると右手に金峰山が姿を現した。
12:15に瑞牆山荘に着く。
早速山荘の喫茶のテラスで持参した弁当
を広げる。
青空とはいかないが風がなく暖かい。
13:00カメラと水だけ持って、明日の
足慣らしとして山荘の裏山「魔子の山」
に行く。
このピークは絶景のビューポイントと
なっている遊歩道になっているが、
余り知られてない。
山荘の前で写真を撮り、林道を15分
ほど戻ると魔子の山登山口につく。
ブナと白樺の林の中、クッションの良い
枯れ草道を標高差200m30分で一気
に登る。
堀さんが快調に飛ばし、全員大汗を
かきながら付いていくのがやっとの
有様である。
小さな標識がある魔子の山山頂
(1700m)に着く。
ここからは正面に瑞牆山全体が現れる。
今日は薄いモヤが掛かっていて写真に
はクリアーには撮れないが、狭い山頂で
5人が重なるようにして瑞牆山をバックに
何とか一枚取った。

更に先に進むと2番目のピーク(1720m)
が展望台になっており、ここからは正面
に瑞牆山その右手の尾根づたいに
大日岩、金峰山のパノラマが開く。
真近で見られるこのパノラマ景観は他の
場所にはない絶景の展望地点である。

03年に来たときは快晴の好天でクリアー
なパノラマ写真が撮れた。
暫く景色を堪能してから展望台の直ぐ
真下にある「魔子の人穴」を覗いて、
下りに入る。20分で白樺とブナ林の
砂利道に出て、舗装された本谷釜瀬
林道を山荘まで約2時間の散策をして
戻った。
山荘のテラスで、生ビールでカラカラに
渇いた喉を湿らし、瑞牆山から下って
きた登山客が次から次へと後を絶た
なく今日も大勢が登ったようだ。

入浴後、部屋で食事を待つ間に、小宴会
が始まり新メンバーの能勢さんを中心に
話しが弾む。
部屋は5人で10畳と山小屋ではユッタリ
スペースである。

17:30食堂には登山客が5パーティー
既に始めており、我々はオーナー推薦
の辛口の赤ワインで夕食を始める。
岩魚の塩焼き、山菜の天婦羅を初め
7品ほどテーブル埋め旅館並みの
食事であり、味も美味い。
部屋に戻り、10時消灯まで再び持ち
込んだ日本酒を二本、焼酎を二本、
ウイスキーのハーフボトルを飲み
つくし、消灯時間まで待てず、8時半
には皆さんの布団に潜り、高いびき
である。
1日朝4時半起床、今日も昨日と同様
の天気で雨は何とか持ちこたえそうで
ある。

5:20山荘出発する。山荘の前が
瑞牆山の登山口である。
ミズナラ林の足元には笹が茂った登山
道をユックリ登り、25分で第一の展望台
に出、林のなかから岩峰の荒々しい
瑞牆山が現れる。
始めての人はこの姿を見て、この急峻
な岩山を本当に登れるのかと思うほど
の凄さである。
更に15分で富士見平に着いた。
標準時間50分のところ40分で登り先ず
先ずの出だしである。
この富士見平は瑞牆山と金峰山との
分岐点になっており、テントが15張
ほどの盛況である。
我々は小休止後、左のルートを取り
天鳥川まで一気に下る。
途中に残雪の名残が見え、登山道は
雪解けで濡れている。
ここから本格的な瑞牆山への急な登り
となる。
直ぐに半径10m程の大きな丸い岩が
真ん中から真二つに割れた桃太郎岩
の脇を木階段で上がり、大きな岩で
埋まった水なし沢の登りに入る。
針葉樹のシラビソに包まれた山道を
登り、二番目の木階段を超えると更に
岩の重なりあい所々ロープが張られ
登る.。
この辺からは両手も使い這い上
がったり、倒木の下を這いつくばって
登ったりしながら高度を稼ぐ。
アズマ石楠花の木が現れ始めると、
後ろに金峰山のピークが見えてくる。

ここら辺りから更に斜度は増し、
両手両足が活躍する。
前方に40m程もあろうか岩峰が立ち
ふさがっており、この岩山を右に巻く
北側に回り込むと登山道は残雪が
凍ってツルツルになっており、能勢さん、
熊本は用心の為に軽アイゼンを付ける。
慎重に10分ほど凍った道を登り切ると、
巨大な一枚岩の岩棚に着き、絶壁の
上の山頂2230mである(8:30)。
昨日よりモヤは薄れ、正面に南アルプス
白峰三山の北岳や甲斐駒が、そして
右手には雲海の上に富士山が薄っすら
と確認できる。
とてもカメラには写らないが肉眼では
シッカリと瞼に焼きつく。
昨日は姿を現さなかった八ヶ岳が
ハッキリと見え(残念ながら写真では
お見せできない)、更に奥秩父の山塊
が連なって見え、勿論、隣の金峰山
(2595m)の五畳岩まで手に取るよう
に見える。
昨日の厚いモヤで今日も山頂からの
展望を期待していなかっただけに、主な
山を確認出来たため、感激も一段と
大きい。
弁当のおにぎりを山頂で金峰山を眺め
ながら朝食とした。
9:00下山開始する。
10分ほど降りたとき、夫婦の登山客の
ご主人が脳梗塞か心筋梗塞で倒れて
いると言う。
人命救助の資格を取得したばかりの
吉松さんが直駆け下りたが、大きな岩
のところで、三人がかりで、人工呼吸や
心臓マッサージを行っている。
救助ヘリには連絡済だが、狭い山道に
登山客が渋滞し始め、我々は是非助か
って欲しいと心に念じながら再び下りに
入った。
それから更に20分後位にヘリが到着した
が時間が掛かりすぎて遅く心配ではあった。
我々も慎重に急な下りをユックリと降り
トータル約2時間で無事11:00に山荘
に着いた。
無事帰還を祝し、生ビールで乾杯!
この一口が何とも言えない爽やかな
気分にさせてくれる。
ポークカレーと山菜そばを食し、バスで
今回の終幕、ラジューム温泉「増富の湯」
に行く。
帰りのバスで割引券を貰い、\600-/一人。
増富の湯は約40のラジューム源泉が
あるが平均の源泉温度は17度と低い。
源泉温度のママ入るのが良いらしい。
「増富の湯」は33度、30度、25度の源泉
カケ流しの浴槽があり、黄土色をしている。
サウナに入った後、長時間浸かっている
ことが出来る。
二日間大量のお酒を飲んでおり、珍しく
入浴後の乾杯は、全員が冷たい牛乳に
一致した。
帰りは韮崎16:37発の「ホリデー快速
ビューやまなし」で2階席のボックス二つ
(8名)を5人で占有し、恒例の最後の酒宴
をビールと焼酎で締めくくった。
ゴールデンウイークの幕開けを飾るに
相応しい瑞牆山であった。
次回は5月21日(土) 御殿場の愛鷹山に登ります。アシタカツツジと温泉です。
是非、皆さん奮って参加ください。
詳細は追って連絡します

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