4月10日 奥多摩 御前山

奥多摩駅は20年3月の雲取山以来、久し振りに来た。
今日はカタクリの花を求めて
御前山(1404m)登山に集まったのは、高橋ブラザーズの雄さん、
文さん、鵜飼さん、
青木さん、吉松さん、遠山さん、昨年の大山以来久し振り参加の川島さんと
熊本の
8名である。

8:30発の登山客で超満員になった
丹波行バスに乗り、15分で奥多摩湖
下車。


桜や薄紫色のミツバツツジが満開で
湖畔を彩っている。

これからめざす御前山をバックに湖畔で
スタートの写真を撮り
小河内ダムの堰堤
上を渡りきり、ダム建設殉職者の慰霊塔
を横目に見ながら、
登山口につく。

御前山

ここからは10分で展望台があるが、寄ら
ずに登る。
スタートの20分はいきなりの急登連続で
一気に200mほどの高度を稼ぎ、大汗を
かき、額からは汗が滴り落ちる。


空は青空で雲ひとつなく、時折くる風の冷
たさが気持ち良い。

更に急登が続き、1秒1歩のペースで喘ぎ
ながら高度を上げる。


ところどころにミツバツツジが花を咲かせて
おり疲れを癒してくれる。

1時間ほどでサス沢山(940m)のピークに
着くと、多摩湖が眼下に一望出来、その向こう
に六つ石山から鷹ノ巣山への尾根道を見る
ことが出来る。


まだ標高差350mを登ったところで、行程の
半分である。

鞍部を過ぎ、大ブナ尾根の急騰に取り掛かる
と、最初のカタクリの花に遭遇した。


一同、感激の声をあげ、一斉にカメラを構える。
良く見ると、足元一面にカタクリの葉が

枯れ落ち葉の中にあり、踏み締めないように
注意しながら登る。

まだ、一割程度の開花し始めたばかりで、
登山道の両側に数輪ずつ小さな花を
咲かせており、登っても、登っても一面に
カタクリの花が続き楽しませてくれる。


2週間後には満開になるだろうが、一斉に
開花したら、山全体が薄紫色一色に塗り
つぶされるであろう。
再度、最盛期に是非来たいものである。

急登のカタクリ路を更に上ると視界が開け
前方に惣岳山を目の前にして、右手方向に、

枯葉を落としたブナの樹越しに、五合目
以上を真っ白にした富士山が裾野までの
姿を現した。

富士山を眺めながら登ると、名前の
知らない花が次々と現れ、花ハイキングを
堪能する。

最後の急登を詰めると、惣岳山山頂
(1341m)に到達した(11:45)。
計画通りの時間に
ぴったりで、登り始めて
から2時間45分である。
目の前に約60m高い御前山があり、ここで
一息入れ写真を撮る。
富士山は、相変わらず樹の間越しではある
が雄大な姿を青空に浮かべており、疲れた
体に安らぎを与えてくれる。



御前山までは一端下り、ジグザグの登山道
で比較的登りやすく、途中視界が開けた
展望台からは、何の障害もなく富士山を中心
にパノラマの景観が広がり素晴らしい景色である。

ここからフラットな路を数分で御前山山頂
(1405m)に着いた(12:10)。


ブナの樹林に囲まれ遠望はない山頂は
広々としているが、既に登山客が弁当を広げ、
埋め尽くしている。

先ず本日の最高点である山頂の標識を囲んで
登頂の記念写真を撮り、
早速、我々8名の
陣取りをし、ヤット昼食にありつけた。

ドッカと腰を下ろし、急登連続の3時間歩き
続けた足を重荷からヤット開放してやり、

早速湯を沸かし昼食の準備に入る。

天候も良く、春の暖かな陽射しを浴びながら
ユックリと休憩し、12:50に下山となった。

非難小屋、体験の森、栃寄沢から境橋への
ルートを下山路に選ぶ。

10分で非難小屋に着く。
非難小屋は未だ新しく、宿泊設備も十分
整っており、申し分ない施設である。

砂利石はなく、枯れ落葉の体積しクッション
が効いた下山道は歩きやすく快適に下る。

御前山の北側にはカタクリは全くないが、
暫く下ると、白い花弁のアズマイチゲの
群生に出会い、黄色や空色をした花が
次々と現れ、春の花ハイキングを満喫
しながら一気に、
体験の森入り口まで
1時間で下った。

アズマイチゲ
アズマイチゲ
ヨゴレネコノメ

丁度中間地点である。ここからは舗装
された車道も
あるが、我々は栃寄沢を
選び、沢に沿った登山道に入ると、細く
糸を敷いたような30mほどのトチヨリの
滝が右手方向に出会う。

ここから真黄色のヤマブキの花を見ながら
15分で境橋のバス停に着く(15:00)。

登り3時間、下り2時間で足・膝がガクガク
になり、皆さん、橋の欄干にドッカリ腰を下ろし
バスを待つ。
タチバナスミレ

奥多摩湖方向からの満員バスにヤット
乗り込み、10分で奥多摩駅に着く。


通常はここから日帰り温泉「もえぎの湯」
に行くのだが、何回行っても、いつも満員
でどうも
評判が宜しくない。

そこで今回はバスの車掌さんに推薦して
もらった。
駅から数分にある
旅館三河屋が良いという。
雄さんが早速電話で様子を聞き、4時まで
に入ればOKとのことで
早速向かう。
そんなに大きな旅館ではないが、我々8名
で入るお風呂には十分である。


5時間の歩き疲れた足を湯船に浸し、汗を
拭い、からだの力を解きほぐしてノンビリと
至福の時間帯である。

隣の食事処で山菜を肴に生ビールジョッキ
2杯を瞬く間に空にして本日の予定された
イベントを全て完了した。

16:52発のホリデー快速に乗り、
立川で高橋(文)さん、吉松さん、青木さん、
川島さん、鵜飼さんの横浜方面方々が降り、
次の国分寺で高橋(雄)さんが降り、残った
遠山さんと熊本は
終点の新宿である。

皆さんの疲れ様でした。

今日は終日天候も良く、期待のカタクリの
花を鑑賞し、雄大な富士山を拝み、春を
彩る多くの花々に出会い、温泉、生ビール
と春山の楽しさを満喫できた
御前山ハイキングでした。

クマさん会 目次に戻る
御正体山
石割山
富士山
三つ峠
本社ケ丸
黒岳
三頭山
雁ケ腹摺山
黒岳
小金沢山
大菩薩嶺
ハシリドコロ
コバイケイソウ