04年6月19日 丹沢 仏果山
梅雨入り宣言が10日前に行われたが、その後カラカラの湿度30%前後の好天晴れが続き、
今日を最後に本格的な梅雨に入りそうで、風速50mの強大台風6号が沖縄に近づきつつあり
その合間を縫っての登山である。
本日の山行「丹沢 仏果山(747m)」は何とか一日持ちそうである。
本厚木 7:30集合に集まったのは、
半年振りの山内夫人、御前山依頼の
川島さん、三つ峠に続いて二度目の
小峰さん、そして昨年5月末尾瀬以来
1年振り久々登場の根岸さん、
そして常連の鵜飼さん、高橋(雄)さんと
熊本の7名である。

満員のバスに揺られ約40分、煤ケ谷で
沢のぼりのGPが7,8名降り、土山峠で
大半の登山客が降り、仏果山登山口で
下車したのは我々7名。
宮ケ瀬湖が緑の湖面を広げている。
早速、強い陽射しを浴びながら恒例の
スタート前の写真を撮る。
イキナリ石段を登ると、杉林の鬱蒼とした
樹林帯に入り、陽射しを避けられて良い。
ただ風が殆どなく、歩き始めると、ジットリ
汗が浮んでくる。
ドクダミの白い花を見ながらジグザグの
登山道を黙々と登る。
もう汗で上半身はびっしょりである。
30分で、早めの水分補給のため小休憩。
気温が高く汗をかいたときは早めの水分
補給が必要だ。
更に30分ジグザグ路を登ると、視界が開け
その直前に、珍しい「銀竜草(ぎんりょうそう)」
長さ5cm位の小さな花弁、葉から茎まで白い。
別名ユウレイタケという。私は八ヶ岳で、雄さん
は北岳で見たそうである。
開けたところは尾根路にでたところで、
「宮ケ瀬越」に丁度1時間で来た(9:45)。
予定より30分早い。
眼下に宮が瀬湖を見ながら休息。
目指す仏果山山頂の展望矢倉が見える。
ここからは尾根道で左側に半原の街を見ながら
登ると、白い花を咲かせたハナミズキの木が多く
なる。
アップダウンを繰り返し途中ロープが張ってあるが、
登山道はシッカリしており、ロープに頼る必要もなく、
20分で仏果山山頂に着いた(10:10)。
山頂は樹林帯の中で、見通しはなく早速、
10mほどの鉄塔展望台に上がる。
この展望台からは360度のパノラマ景観が
素晴らしい。
気温が高いため、モヤっているが、丹沢山塊が
一望に見れる。
大山が堂々と存在感を主張し、三峰を従え、
丹沢山や蛭ケ岳などと連なっている。
その下は宮ケ瀬湖が満々と水を溜めている。
ベンチも多数あり、当初この山頂で昼食の予定
であったが、10:30では早すぎて、先に進む
ことにし、半原越、経ヶ岳へのルートを取る。
仏果山頂からこのルートに入ると、岩山風の
大きな石の道幅30cmほどの急峻なヤセ尾根
(馬の背)が約20分ほど続き、慎重に足場を
確保しながら急坂を降りる。

関東ふれあいの道であるが、結構登山気分を
味わえて楽しい。
ユックリ降りれば危険なことはない。
宮ケ瀬湖左端の土砂を大きく崩しており、自然
破壊につながるのではと心配しながら、急坂の
岩道を下りきると、再び杉やヒノキの樹林帯に入る。

約30分で土山峠へ下る分岐に出る。
我々は更に半原越に向かう。
更に20分でリッチランドへの分岐に着いた
(11:30)。

あとはここを約30分で下りきれば、本日の行程は
終了する。
この分岐で、ヤット昼食にする。時間的には1時間
先行しておりノンビリと休憩しながら食事を採る。
分岐からリッチランドまでの下りは終始、急斜面
の連続で、滑りやすく注意しながらユックリと下る。

登りにこのルートを取ったら大汗をかきゼイゼイ
しながら登ることになるであろう。
また、雨の日は滑って危なく、このルートは
止めた方が良い。

約25分の急坂下りで、登山道はリッチランドの
中に入っていく(12:40)。
早速、受付で露天風呂入浴を申し込む
(広間での休憩込みで¥700)。
一応温泉の露天風呂とあるが、無色、透明、
無臭の湯である。
汗を流し落とし、サッパリして冷たいビールが
喉にしみる。
バスは1時間に1便しかなく、結局90分
ノンビリ休憩しバス停へ(舗道を30分歩く)。
15:02のバスで本厚木に戻る。
今日は、これで解散ではない、川島亭での
二次会がある。
再び、川島さんの好意でマンションの13階を
解放していただき、宴会場となる。
勿論、天下の料理人は五反田「古里」のママ
(塩野和子さん:川島さんの姉)が駆けつけて
腕を振るって用意し、我々の到着を待っていてくれた。
早速ビールで乾杯し宴会の始まりである、流石にママの
造った料理は美味しい。
アルコールのピッチは早まり、空びんがどんどん
並んで行く、今度は勝沼のワインにとりかかる。
これも美味い。
しし鍋の準備をしていると、6時に、練習を終えた
高橋(文)チャンが駆けつけてくれた。
早速、文ちゃんにオネダリ。
「折角だから、生演奏をして頂戴!!」 
勿論文ちゃんのビオラの独奏である。やはり生の
弦の響きは良いし、ワインの味も一味増す。
(文ちゃん有難う)
今度は高級なブランデーをチビリ、チビリとなめ、
結局1本をカラに。
美味しい料理と美味しいお酒で、話も花が咲き、時間がどんどん過ぎていく。気がついたら
21:30。やっとお開きとなる。
川島さん、塩野さん。毎度ながら、大変お世話になり有難うございました。
楽しい一日を過ごさせていただきました。
ドクダミ
マムシグサ
ヤブレガサ
ギンリョウソウ
ギンリョウソウ(北岳)
大山
二ノ塔 三ノ塔
塔ノ岳
丹沢山
蛭ケ岳
黍殻山
焼山
宮ケ瀬湖
西
大山
仏果山頂の櫓
ハナミズキ(遅咲き)
半原の街
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